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09月08日-05号

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  1. 庄内町議会 2008-09-08
    09月08日-05号


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    平成20年  9月 定例会(第5回)          第7日目(9月8日)1 本日の出席議員は次のとおりである。  1番 石川 保   2番 齋藤健一   3番 小野一晴   4番 石川武利  5番 大瀧 力   6番 佐藤 彰   7番 日下部勇一  8番 池田勝彦  9番 日下部忠明 10番 工藤範子  11番 小林清悟  13番 村上順一 14番 吉宮 茂  15番 小松貞逞  16番 齋藤君夫  17番 奥山篤弘 18番 石川惠美子 19番 富樫 透  20番 梅木 隆1 本日の欠席議員は次のとおりである。  なし1 本日の議事日程は次のとおりである。  日程第1 一般質問1 地方自治法第121条の規定により会議に出席した者の職氏名は、次のとおりである。       庄内町長           原田眞樹       庄内町教育委員長       池田智栄       庄内町農業委員会会長     阿部一弥       庄内町監査委員        菅原堅一       庄内町選挙管理委員長     齋藤 満1 議事説明のため、会議に出席した者の職氏名は次のとおりである。 副町長    奥山賢一  会計管理者  清野正夫  総務課長   石塚 俊 情報発信課長 長南和幸  環境課長   佐藤 一  税務町民課長 中野 修 保健福祉課長 本間邦夫  建設課長   阿彦康信  農林課長   吉泉豊一 商工観光課長 阿部金彦  企業課長   斎藤正明  総務課主幹  水尾良孝 保健福祉課主幹 石川精一 総務課長補佐兼庶務係長   本間俊一 建設課長補佐兼建設係長   小林正利 総務課主査兼職員係長    門脇 有 総務課主査兼防災交通係長  齋藤 渉 環境課環境係長       佐藤 貢  建設課管理係長      小林重和 建設課下水道普及係長    藤井清司  建設課下水道施設係長   佐藤直樹 農林課農産係長       富樫 薫  農林課森林水産係長    伊藤 功 教育長    池田定志  教育課長   富樫 賢  社会教育課長 高橋逸夫 社会教育課長補佐社会教育主事   太田 昭 社会教育課長補佐スポーツ振興係長 佐藤 豊 指導主事 本間活人 農業委員会事務局長     渡会良雄1 本日の議長は次のとおりである。 庄内町議会議長       梅木 隆1 本日の書記は次のとおりである。 議会事務局長        樋渡 満  議会事務局主査兼総務係長 太田みつ 議会事務局総務係主任    門脇仙枝  議会事務局書記      後藤恵司 ○議長 おはようございます。ただいまの出席議員は19名です。定足数に達しておりますので、ただいまから平成20年第5回庄内町議会定例会7日目の会議を開きます。                         (9時30分 開議) ○議長 議会運営委員会を開催しておりますので、議会運営委員長の報告を求めます。 ◆議会運営委員長(村上順一) おはようございます。去る9月5日、本会議終了後、委員会室において議会運営委員会を開催しておりますので、協議の結果についてご報告いたします。 本定例会追加議案についてであります。1つ目として「平成20年度庄内町一般会計補正予算(第5号)」、2つ目として「平成20年度都市防災推進事業庄内防災行政無線施設整備工事請負契約の締結について」、「スクールバス購入契約の締結について」が2件であります。以上、一般会計補正予算1件、契約案件3件であります。 なお、追加議案の審議については、9月9日一般質問終了後に行うことといたします。 なお、当局から今後の予定として再度要請がありました。本定例会中の追加議案であります。水道関連の条例改正1件、補正予算1件については、本日本会議終了後開催予定の議会運営委員会を経て提案の予定であります。 以上、議会運営委員会で協議した結果についての報告といたします。 ○議長 ただいま議会運営委員長報告のとおり、日程を追加することとしていかがですか。          (「異議なし」の声あり) ○議長 異議なしと認め、議会運営委員長報告のとおり、日程を追加することに決定いたしました。 資料配付のため、暫時休憩します。                         (9時33分 休憩) ○議長 再開します。                         (9時35分 再開) 事務局長から諸般の報告をさせます。 ◎事務局長 おはようございます。報告いたします。議員並びに説明員の状況につきまして報告いたします。奥山篤弘議員、午後4時で早退との報告を受けております。 次に本日配付の資料について申し上げます。「平成20年第5回庄内町議会定例会議事日程(第7日目)」、ただいま配付いたしました「平成20年第5回庄内町議会定例会追加付議事件名簿」、議案第114号「平成20年度庄内町一般会計補正予算(第5号)」、議案第115号「平成20年度都市防災推進事業庄内防災行政無線施設整備工事請負契約の締結について」、議案第116号「スクールバス(大型)購入契約の締結について」、議案第117号「スクールバス(中型)購入契約の締結について」、以上でございます。 ○議長 ただいまから本日の会議を開きます。 議事日程は予めお手元に配付のとおりであります。 日程第1、「一般質問」を議題とします。 ◆3番(小野一晴議員) おはようございます。それでは9月定例会の機会に私からも一般質問をさせていただきます。皆さまのお手元の通告書の順で質問をしてまいりますので、まずは質問の1として、8月14日の水害についてでございます。(1)町内の被害についてということで、(ア)農林水産業、特に水稲と園芸の被害について伺いたいという部分と、(イ)住宅と道路の被害について伺いたい。この2つの質問をしておりますが、これまで通告の後に、その後の被害の報告もいただいておりますし、この定例会において、先に質問をした議員の一般質問において十分な答弁をいただいているようであります。(ア)と(イ)の2つについては答弁は必要ございません。続きまして(ウ)として、復旧の見通しと、「被害者」と書いてありますけれども、「被災者」でございます。被災者に対する支援のあり方について伺うものでございます。 次に(2)危機管理体制についてでございます。質問の(ア)として、「対策本部を立ち上げるまでの初動」と申しておりますが、この初動の部分に対しましても、先に質問した議員の質問に対して一部初動の遅れがあったと、担当課長から認めていただいた上で、かなり苦しい答弁もいただいておるようでございます。この初動については答弁をいただく必要はございません。そこで、情報収集及び指揮命令系統について伺うものでございます。先の平成18年9月定例会で、私も一般質問しておりまして、このときにCPXという表現で、これは自衛隊用語ではございますが、CPX、災害が発生した際、その初動といかに情報を収集して、そこで分析したものを実働部隊に、いかに命令していくか、指揮命令系統、この訓練をいかにするのかという質問をしております。そのときの担当課長の答弁を掻い摘んでご報告申し上げますと、「従来のいわゆる防災訓練は訓練のシナリオに沿った行動であって、展示型の訓練です。」と。「訓練参加者の家庭においては、いわゆる状況判断は特に求めていない。こういった訓練を補完するために、今、図上訓練というものが取り上げられておる。これは訓練参加者に様々な方法で、その災害状況を与え、そしてそれを分析判断し、活動方針の決定など、自分達で意思決定する、そういった意思決定訓練でございます。こういった訓練は非常に重要な要素であり、実践的な防災訓練として、これから実施していきたい。」と、このように答弁をいただいております。先に、この9月定例会で質問しました私の質問と担当課長の答弁が、今回の災害にいかに反映され、いかに活かされたのか、答弁を求めるものでございます。 次に、質問の2でございます。特別職の活動環境についてでございます。(1)として、農業委員と教育委員の活動環境についてでございます。この質問をするにあたっての動議付けとなりましたのは、先に行われた農業委員会の選挙の結果が、私の今回の質問の動議付けとなっております。残念ながら大きく定数割れをした。定数割れどころか、あわや選挙無効、再選挙寸前まできていた。そういった危機的状況の中で、前委員長、松浦委員長、そして現在委員長をしている阿部会長、両会長とも、こういった状況の中で大変ご苦労されたのであろうと推察をするところでございます。大変ご苦労さまでございました。そして、松浦前会長、そして阿部現会長の努力のもと、再選挙という最悪の事態には陥らないで済みました。ただ、このときにその原因として何があるのだろうと、私個人的に考えた次第でございます。その原因として(ア)として、農業委員会の会長に伺います。農業委員の活動環境、そして今回の選挙が定数割れになったその原因として、こういった活動環境の因果関係があったのかなかったのか。現在の会長としての分析を伺いたいと思っております。そして質問の(イ)として、教育委員の活動環境について伺うものでございます。答弁は教育委員会の委員長が的確なのか、教育長が妥当なのか、判断に苦しむところではございますが、どちらでも構いませんので現在の活動環境について思うところがあれば伺いたいと思います。次に(ウ)両委員の待遇改善の必要性についてでございます。この問題は(イ)の部分と関連がございますので、ご一緒に答弁をいただきたいと思っております。 次に3の質問として、総合計画の重要事業についてでございます。これは大型プロジェクトと解釈していただいて結構でございます。(1)として、八幡スポーツ公園について。(ア)同事業のコンペを実施すると聞いているが、その詳細について伺いたい。この質問についても、先に質問をした同僚議員の質問で十分な答弁をいただいているようでございます。この部分は省いていただいて構いません。(イ)として、同事業と他事業、現在は来年の3月には小学校・中学校耐震補強、その必要性があるのかないのか。どれだけの事業になるのか。そのデータが出てくると伺っております。この事業、もし、そのデータが出た検証結果が出た後に、増改築及び耐震補強が必要となれば、かなり大きな財政出動となります。こういった事業と財政的なバランスをみた上で、この事業が進行されているのか、その部分について伺うものでございます。 そして(2)として、健康増進施設についてでございます。同事業が保健福祉課から商工観光課に引き継がれたようでございます。その引き継がれた経緯について伺うものでございます。以上で私の1回目の質問といたします。 ◎町長 おはようございます。それでは、小野一晴議員の方にお答えを申し上げたいと思います。まずは1点目の8月14日の水害についてということでありますが、具体的にご質問を絞っていただいたということもございます。そのことにつきましては、具体的にこれまでの訓練のあり方と、今回の実際の動きというものがどうだったのかという比較の分析をどのようにしているかというふうなことでございましたので、これは庁内でそれぞれの反省も含めて、今後のあり方というものについては課長会議の中でも皆で話し合いをしようということになっております。まだ、現在その対応について全管理職の中で話し合いをしたというふうには聞いておりませんが、現在の状況について担当課からお話をさせていただきたいというふうに思います。 それから、2番目の特別職の活動環境についてということで、これについても具体的な部分がありました。農業委員会さんの考え方、それから教育委員会さんの考え方といったものはそれぞれの活動内容、それから責任の分野というふうなことで考えてきたものがあるだろうというふうに思います。これは、特別職の方々の責任と具体的な活動経費といったものがどうであるのかというふうなことのご質問のようでありますが、これはこの2つの委員会のみに限らず、議会も含めた特別職全体の様々な特別職があるわけですので、そういったものの全てが見直しをかける必要があるのであれば、そのことについて再度ご質問をいただきながらお答えをしてまいりたいというふうに思います。これは、やはり責任というものと実際に動くことによってかかる経費といったものの具体的なものがあるわけでありますので、そういった中で妥当であるかどうかというふうなこと。長い期間同じようであったというふうなことも含め、過去に見直しをした経緯もございます。農業委員会さんについても見直しをかけたことがございますし、その他にもあったというふうにして、私は記憶をしております。ただ、全体にわたっての実態というものについては、それぞれご質問をいただいた範囲での見直しをしたに過ぎないのではないかというふうな思いもございます。ですから、今後、議会の活性化等について、議員の方々も、今、いろんな動きがあります。そんな中でいろんな分野にわたって検討いただきながら、今後の対応をまたご提案いただければ、それについて我々も考えてまいりたいと。これは財政問題にも絡むことでもございますので、お話をしてまいりたい。それから検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 それから、3つ目の総合計画の重要事業についてということでございました。これも具体的には、この八幡スポーツ公園事業と他の事業との財政的なバランスについてということでありますが、具体的には、その他の学校の耐震化というご質問もあったようでございますし、これは財政全般にわたって全て見ております。ただし、一つ、ここで議員からもご理解いただきたいのは、合併をして10年間しか国からの支援はないということでございます。合併特例債などを使って物事をやるのは、チャンスはこの10年間に限られているということも肝に銘じていただきたいというふうに思います。その中でできるもの、あるいはその後に財政的なものも含めて住民の負担にならないようにというふうな、そのバランスを考えながら、トータルでものを見ているということでございますので、その一つ一つについてのかかる経費は当然みながら、毎年、シミュレーションということで、財政シミュレーションも出しながら、その数値の調整を図ってやっていくということになります。ただし、スピードを上げてということでないと、既に来年は折り返し点ということであります。合併をして折り返し点になるということも含めて、これは相当これまでの流れの中で、今、大きな環境の変化というものも庄内町、あるいは庄内全体であるわけでありますので、そんな中で欠かすことのできないものといったものを優先的にやっていくと。その中での財政的なバランスというものを考えていくということもご理解いただきたいというふうに思っているところでございます。 それから、健康増進施設ということでありますが、これは具体的に温泉施設ということでの検討を、この議会でも何度か話し合いをされた経緯がございます。これが本来は健康づくりという観点から保健福祉課で扱った経緯がございますが、これは健康づくりという面では、現在あるプールの活用等も含めて、結論としては必要ないというふうなことを議会の方にもお示しをし、そのことについてのご意見もいただいた経緯がございます。これは皆さん方が納得するかしないかは別でありますが、そのことについては一応線引きをさせていただいたと。それで、これからの温泉事業については観光という観点で見直しをかけていくことがどうなのかというふうなことで申し上げた経緯がございます。ですから、これから観光ということで考えれば、当然、商工観光ということでありますので、そこで見直しを図っていくということになっております。 なお、今、近隣の市町に温泉が数多くあるわけでありまして、そういった実態を見れば非常に皆さん苦労しております。正直申し上げて赤字、あるいは市町から繰出しをしながら経営をしていると。ですから、今後どうなるかということも含めて、大変苦労しているということだけは、皆さん方からもご理解いただきたい。その中で、また新しくうちが立ち上げてやるということは、相当、観光といったもの、それから収支のバランスといったものについては慎重にならざるを得ないということでございます。これまであるものをどのように活かしながら、あるいは他の市町村との連係プレーも含めて、聞いていないようでありますが、これは、この質問に繋がることでありますので、先に言わせていただいたということでございます。あとはご質問にお答えをしながら進めてまいりたいというふうに思います。以上でございます。 ◎農業委員会会長 おはようございます。小野議員の質問のお答えいたします。まずはじめに、定数の満たなかったという原因でございます。結論から申せば、全員協議会において発言があったというのが本年の2月でございまして、それから検討しましたけれども、実際に時間が足りなかったというのが第1番の原因ではないかと思います。その中でも議論はございました。定数をどうするのか。一番心配なのは定数に足りるのか。まさか、定数というか、有効人数のぎりぎりという考えはございませんでしたけれども、定数に足らわないんじゃないかというような考え方はございました。松浦前会長さんは「私の責任だ。」と言っておりましたけれども、これは農業委員会委員の全ての責任であったと考えておる次第でございます。その以前にも様々な席で個人的な話というのはかなりあったわけですけれども、それが具体的に全員協議会において発言が無かったということが一番の原因だったと思います。それが2月にずれ込んだということで、正月前、あるいは正月年頭挨拶の折に自分が立候補するのか、立候補しないのか、はっきり申せなかったという委員がかなりおったと思います。 それから、第2点目といたしまして、考え方の相違と申しましょうか、私もそうでございますが、やはり地域の人から、あるいは現職から「やってくんねが。」、何回も三回も頼まれますと、やはり「どもなんねの。」ということで引き受けた次第でございます。その時点で、年いくらもらうのかということはまるっきり頭にございません。先程、報酬についての質問、なんかやんわり聞かれた感じがいたしましたけれども、報酬については多分に主観的なものでございまして、額が高い・低いというのは、恐らく他の市町村と比較してという判断かと思います。本議会の冒頭、就任の挨拶で申し上げましたように、今後、農業委員会といたしましても、「定数等検討委員会」を立ち上げまして検討してまいりたいと思います。「等」の中には、これからの農業委員会の活性化、あるいは方針についても様々議論あろうかと思います。その答弁といたしましては、その会議の委員会の結論、あるいは農業委員会総意としての結論というものを出しましてから、改めて聞かれましたら、聞かれないことを申すと叱られるそうでございますので、聞かれましたら答弁いたしたいと思います。以上でございます。 ◎教育委員長 私の方からは教育委員の活動内容について答弁いたしたいと思います。教育委員の活動内容でありますが、1つ、毎月1回の定例会。1つ、緊急案件があった場合の臨時会と協議会。1つ、各関係機関からの会議や行事の出席要請があった場合。その他に、幼稚園や小・中学校の入園式・入学式、それから卒園式・卒業式。その他に、教育委員関係の施設の訪問。各小・中学校、公民館・給食センター・響ホール・図書館等であります。その他に、各種教育委員会大会などの出張にも出席しております。 さらには、教育委員長の活動内容でありますが、自分は今、なりたてでありますので、前年度までの活動の様子でありますが、町議会への出席。振興審議会への出席。民生委員推薦会などへの出席。会議で挨拶を含めますと、かなりの活動出席となります。前年度は述べ100回ほど出ているということのようです。今年度、平成20年度につきましては、小学校の統合や教育施設の耐震化などの課題もありまして、それらの課題解決のための会議が前年度よりは多くなっております。以上です。 ◎総務課主幹 それでは私からは、8月14日の水害に関連をいたしまして、危機管理体制についてのご質問ですので、お答えをさせていただきたいと思います。議員の方からご質問ありました災害時の初動対応と情報収集、それから指揮命令系統についてのご質問でありますけれども、実は、今年1月25日に山形県庄内総合支庁と本町で、大地震が発生したという想定のもとに、いわゆるCPX訓練、図上訓練を実施いたしたところであります。このときは災害が発生してから直後の情報の収集、それから情報の整理・共有、それから初動対応の対策の決定という、そうした極限られた期間での対応をシミュレーションして訓練をしたところでありますけれども、職員の皆さんからは大変真剣に訓練に参加していただきまして、それぞれの役割を確認することができて、大変有意義な訓練を実施することができたというふうに思っております。 そうした訓練が今回の大雨でどのように活かされて効果を発揮したかということでありますけれども、今回の大雨は想定以上の集中的な豪雨による広域的な同時多発的な水害でございましたので、先の訓練が活かされたというふうなことだったかということを申しますと、必ずしも、それがその災害に対応することはできなかったのではないかというふうに思います。災害規模は大きければ大きいほど、基本としては職員なりを現場に派遣して、災害の全容を逸早く収集をして、そしてその情報をもとに本部なりで情報整理をして、その対応を決定するという原則からしますと、今回は体制的にも限界がございました。そして、深夜だということもありまして、そうした人的な配備が手薄だったということも情報を収集して共有化するという面では、課題があったというふうに思います。また、広域消防や警察との連携という意味でも、今回の水害ではなかなか連携をとることができなかったということでは、今、大変反省をしているところであります。 災害はいつ起きるか分かりませんけれども、今回のように深夜で人材の少ないときに起きるということを最初から年頭に入れまして、再度、災害時職員の初動マニュアルの見直し検討をしていかなければならないというふうに感じているところであります。小野議員には当日深夜にも関わらずご心配をされて本部の方にも来ていただきました。実際の対応については、小野議員ご承知のとおりでありますので、私はありのままに申し上げたところでございます。 ◆3番(小野一晴議員) それでは再質問をさせていただきます。答弁をいただいて、下の方からまずは再質問していきたいと思っております。それでは、総合計画の重要事業について、まずは質問をさせていただきます。八幡スポーツ公園についてでありますけれども、誤解をしていただきたくないのは、八幡スポーツ公園を否定はしておりません。私、合併協議会から、その委員を務めておりまして、市町村建設計画を策定する小委員会の委員長を務めておりました。そのとき、旧余目時代から、この八幡スポーツ公園がいかに大事に育ててきた計画なのか、それを実感しております。これは否定いたしません。是非、町民要望に応えるいいものを作っていただきたいと思っております。 その上で、先程、町長、特例は10年だと。やはりこの10年の特例のある内に大型事業を完成させたい、その思いは理解できるところでございます。ただ、他事業とのバランスということで、一応、町長からの答弁では、全体的なバランスはきちっと見ているという答弁がございました。ただし、今回の八幡スポーツ公園、これまでの事業展開の中でいろいろ調べてみました。そうすると、まだどこにも、どの計画にも、事業の全体像、予算規模がどのくらいかかるのか、一切載っていないんです。載っているのは唯一、「スポーツ・芸術・文化振興戦略会議報告書」、こちらの中に多目的屋内運動場、これだけが3億3,500万くらいかかるだろうという数字が載っています。この数字が反映されて、今回のコンペ、設計協議、この実施要綱の中にこの部分だけ4億くらいの予算をみていますと載っているんです。それ以外、一切載っておりません。社会教育課長、この事業の大本にはスポーツ振興協議会の答申が土台にあろうかと思っております。その答申をいただくまでの検討段階において、「どのくらいの財政ですよ、このくらいの財政の中で考えてください。」という財政的な数字示していますか。 ◎社会教育課長 全体の事業量でございますが、設計コンペの段階で屋内多目的運動場については約4億円程度ということで数字は示しております。しかしながら、スポーツ公園全体的としての事業量については、まだ定めていないところであります。したがいまして、いろいろコンペの中でも質疑がございました。やはり用地買収も済んでいないということで、その質疑に対しては未定ということでお話をしております。 ◆3番(小野一晴議員) 社会教育課長の答弁のとおりであります。様々な検討段階、検討委員会で検討しています。全ての検討委員会で予算規模は一切議論していないんです。コンペに基本計画でありますけれども、コンペにこれから入ろうとしていますけれども、基本的なものがまだ何も見えていないんです。そして、先程、私が引き合いに出した小学校の耐震化増改築、これも3月にならないとどういう状況なのか出てこないわけですから、全く先が見えないんです。両方全く見えない段階で財政的なバランスを見ていますよと言っても、殊、私には説得力が無く聞こえてまいります。財政的なバランスを見ている。そのことについて具体的な答弁をいただきたいと思います。 ◎町長 議員は、どこから見ていくのか、私は分かりません。どこを中心にその財政的なものを見るかというふうなことは私は分かりませんので、なんとも申し上げられませんが、私達は、今仕事をしている場合にいろんな基金だとか、いろんな国のメニューだとか、そういったものを取り入れながら、財政的に負担のかからないようなやり方をとにかくいろんな角度から検討していくというふうなことでありまして、リアルタイムにいろんなメニューが出てきます。今、国の状況を見ていただいても分かるとおり、こちらだめだったら、こちらが出てくるとか、いろんな要素があるわけでして、まさに知恵比べだというふうに前からずっと言っておりますが、そのような状況になっています。この耐震化の問題についても、基本的には教育基金ということであるわけですので、ここの部分を元手にしながら国からの支援を受けながらやっていくと。ですから、例えば単純に申し上げれば、今、9割国の負担で耐震化についてはみるよという状況になってきているわけです。これはいろんな条件がありますけれど、単純に申し上げますと。ですから、10億かかっても1億で、町の負担としては1億で仕事ができると。ですから、その部分は借金ができるかできないかというふうな部分もあるわけです。そういった全体の町の後からの負担というものをどのように考えるかというふうな部面もあるわけでして、これが行き過ぎると、これまでのように使い過ぎて後から身動きがとれなくなってしまうと、こういうこともあったわけですから、そういったことが、うちには起きないように考えてやっているということでございます。ですから、優先度は高めながら、しかも今やらなければいけないものと、それから将来1年延ばし・2年延ばししながらバランスを見ながらやれるものと、いろいろな見方がありますので、議員がおっしゃられる財政的な不安というものは、その金額、その目前の金額だけで判断してもらうということではないということをご理解いただければ分かりやすいのではないかなと思うのですが、ですから、当然お分かりだと思いますが、いわゆる総合的な判断というのは、そこにかかっているということでご理解いただきたいというふうに思います。 ◆3番(小野一晴議員) 財政的な見方の私見に関して、また町長と討論しますと、ここ毎回食い違って、ここだけで時間をとるものですから、その辺はそれぞれ総合的な見方ということで、まずは理解をしたいと思います。 確かに、総合的な見方でいろいろあるんだとは思うんですけれども、私が今、不安に感じているのは、今、総合計画、優先順位高いところにありますので、八幡スポーツ公園のコンペが始まっていくのは構わないんですけれども、これがどんどん先行していくうちに、さっき申し上げました小学校・中学校の耐震化、場合によっては増改築、この事業が必ず後から迫ってくるんです。旧立川の中で小学校1校に統合するまで実質的な議論が始まってから8年の歳月がかかりました。ただ、今、時代が違うんです。中国の大震災、そして上越大震災、ああいったものを見て、父兄の皆さんにとっては目の前にある危険なんです。多分、これが何年もかからないで議論の段階に入れば、かなり早いうちに方向性が出てくるのではないかと私は推察をしております。 つい最近、県知事と懇談をする機会がありました。県知事が学校統合についてこのように申し上げていました。山形県も公立高校の統廃合という大きな問題を抱えております。この問題で知事はこのように申していました。「ちょっと前までは、学校の統廃合というと、すぐ議論がノスタルジアの世界に入ってしまった。自分の母校に対する愛着、自分の学び育った学校に対する愛着、これでまずは議論が否定された。」今、さっき言った大震災の影響かとは思うんですけれども、この部分が一気に排除されてきている。「酒田市内の公立高校4校が1校統合になっている。これも急転直下、決まったわけでありますけれども、こういったものも多分、そういった周辺の状況が反映されているのではないか。やはり子ども達の命を守る、その着目点においての学校の統廃合ということに待ったは無いと。批判はされても議論はしなければいけない。」そういうような県知事のお話がございました。大体どこの市町村の首長も、学校の統廃合が絡む話はあまりしたがりません。先程も申し上げました自分の学び育った学校に対する愛着という錦の御旗が掲げられてしまうものですから。そこで、地域住民の感情を逆撫でするような形になるものですから、なかなかそこには踏み込みたがらない部分はあるわけですけれども、この議論は後の機会にさせていただきますけれども、そういった時代の流れから、この学校の増改築及び耐震補強の問題というのは、一気にスピードを上げて、私は八幡スポーツ公園に近づいてくると思うんです。八幡スポーツ公園が具体的な財政規模も持たないままに、どんどん既成事実のように、仮に事業が肥大化していったときに子ども達の命を守る学校の増改築が必要になったとき、この事業の手かせ足かせにならないかと、それを心配しているわけでございます。是非とも、そういった財政の総合的な議論というものをしっかりしていただいて、各事業のバランスをとっていただきたい。先程申し上げました学校の増改築、まずは学区の統廃合の結論が出てからではございますけれども、住民の皆さんの十分な議論が終わった後は、この事業まさに今そこにある危機でございます。是非とも、優先課題の順位ではどんどん他を追い抜いて、優先課題がここ数年で上がってこようかと思っております。その事業とのバランスもしっかりみていただきたいということを申し上げて、次の質問に移らせていただきます。 それでは、健康増進施設についてでございます。町長から、健康増進施設は必要ないということを議会に示したと。それを納得しているかどうかは分からないけれどもという答弁がありましたけれども、少なくとも、私が聞いていたのは、瀬場の方に北月山荘という町直営の温泉があると。町が出資しているイグゼ、そちらで温水プールはやっていると。総合体育館のトレーニングセンターは改修したと。3つあるんだから目標達成じゃないですかというお話は伺った記憶がございます。その上で、健康福祉課長、この事業の本来の趣旨、旧立川から管理職を務めた課長、十分その内容を熟知していると思っております。健康福祉課長、健康福祉の立場から、この事業、目的達成していますか。答弁をいただきます。 ◎保健福祉課長 旧立川時代の健康増進施設の目的も十分に認識しているつもりでございますが、昨年の12月の議会で3人の議員の皆さまから一般質問で縷々ご質疑があったわけでございます。その時点で申し上げたのは、従来、旧立川で目指しておった、いわゆる健康増進施設のメインとなる温水プール、それからトレーニング施設、これについては現庄内町においては距離こそ離れておれ、整備はされているというふうなことに鑑みまして、これから新たに健康増進施設を整備するについては、多大な財政的な支出も当然予想されるので、町長、常々申しておりますが、無くてはならない施設なのか、あればいい施設なのかと、そのような観点からどうしても今、早急に整備しなければならないといったことに関しては、現在の庄内町の町民の健康度、現にある施設の利活用が総合的に進んでいないとは思いますが、それらを加味しまして、今どうしても早急にこれを整備する必要があるというふうな判断はしていないということで、一定の整理をさせていただいたということでございます。
    ◆3番(小野一晴議員) 課長、私そんなこと聞いていないんです。私は、この健康増進施設を新しく大枚はたいて作れという話をしているんじゃないんです。この施設を作ろうとした目的、熟知されていますよね。目的というのは、何も施設を作ろうということではなかったんです。こういった総合的な施設があることによって、同じお金をかけるのであれば、老人医療費に多額のお金をかけるよりは、こういった施設にお金をかけることによって健康なお年寄りが増えれば、仮に同じお金がかかっても、こっちの方がいい町でしょと。そういうことなんです。だから、私が申し上げているのは、今、3つあるからいらないんだと。それはそれで結構です。3つある中で、官・学連携したデータを蓄積して、そのデータを反映させたトレーニングメニューを作って、そのトレーニングを実施して、それをまた精査して、「あなたの体力はここまで上がっていますよ。」「筋力はここまで上がっていますよ。」という、高齢者の皆さんとか、その利用者の方にそういった達成感というものを与えるようなシステムを作っているかどうかの話なんです。物を作れるか作れないかという質問は、私していません。どうですか。そういうシステム、構築されていますか。 ◎保健福祉課長 町民の健康づくりに関しましては、中高年、それから介護予防に関しましても、それぞれの年代に応じた健康づくりのメニューといいますか、教室がございます。そこで自主的に活動されている方もかなりおりますし、それから、現在、生活習慣病の予防ということで、いわゆるメタボの関係で特定健診で、ある程度数値的にひっかかった人に対しましては、それぞれ運動のメニューなりを組みまして、6ヶ月間まずやっていただいて、それにつきましては、当然に今ございます温水プールとかトレーニング施設も活用しながら、そのメニューの中に織り込んでいっているということで、さらにこれは拡大をしていきたいというふうに考えております。 ◆3番(小野一晴議員) 本来の施設、物を作らなくても、今あるものを有効に利用するというのは、私も十分それは納得いたします。そこで、この施設の目的を達成するために、きちんと3つの施設を連携したシステムを作ってくれということなんです。それをなくして、それをせずに、温泉は観光振興の部分だから商工観光課にやって、それで終わりという話ではないはずなんです。今一度申し上げますけれども、なにも何十億かけて、視察した結果によると旧大洋村、この施設に18億かかっているんです。町の一般財源の持ち出しが8億から9億かかっているんです。こんな金を出して作れと言っているんじゃないんです。その実践している皆さんの本来の趣旨を、うちの今ある既存の施設で実践してくださいということを言っているんです。それをして初めて商工観光課の方にやれるんじゃないですか。是非、そのシステムづくりを作っていただきたい。 町長の方の答弁にもありました、町民温泉。はっきり言って、私は町民温泉、是非やってくれという、そちらの論者ではございません。町長申し上げたとおり、この庄内町の中で温泉利用者という限られた牌をほんの1年・2年、施設が新しいか古いかで奪い合っても意味がないことであります。その部分に関しては、もし、それが事業として成り立つのであれば民間の皆さんに任せればよいことであって、ただの温泉施設に関しては、敢えて私はここでは申しませんけれども、その部分に関しては慎重に議論をしていただきたい。仮にするのであれば、アクアの駐車場の辺りに足湯みたいなものをちょっと作るだけで、コストパフォーマンス、費用対効果の高いものができるかと、個人的には思っております。ここの部分については通告をしておりませんので答弁は結構でございます。 それでは、次に移らせていただきます。農業委員会、特別職、こちらの活動環境についてでございます。町長から、特別職に関しては、それだけじゃないんだと。特別職全般にわたる議論が必要なのかという答弁がございましたけれども、私は今回の農業委員会の選挙、定数割れになったことについて、いろいろ調べてみますと、やはり年報酬で、なおかつ、定例会があって、かなりの活動実績がある委員会というのは、この2つであろうというふうに見させていただきましたので、大変大雑把な大掴みではありましたけれども、この2つの委員について質問をさせていただいたところでございます。 そこで、教育委員会の方の現状については理解をいたしました。農業委員会についてですけれども、農業委員会の阿部会長、議会冒頭の就任の挨拶の中にあったお話でありますけれども、前松浦会長からの引継ぎがあったと。その引継ぎの内容は、まずは「優良農地を守れ」、そして2つ目は「後継者を育てなさい」、私は、この後継者というのは農業全般にわたる後継者の意味もあろうかとは思いますが、今回の選挙の結果をみて、農業委員としての後継者も作れという意味があったのではないかと伺っておりました。そして、前松浦会長とこの問題をお話したとき、松浦会長はこのように申していました。「最初、委員をすることによって1つの作目を減らした。そして、農業委員会の会長を引き受けることによってハウス栽培という1つの部門を切り捨てた。そうしなければ仕事は成り立たなかった。」と。阿部会長どうでしょうか。一般の委員をしていた時代、そして今現在、会長を引き受けて、自分がもらっている報酬、それに見合うだけ、自分がしている仕事に見合うだけの報酬になっているかどうか、金額の方は結構でございます。率直な答弁をいただきたいと思います。 ◎農業委員会会長 7月25日に農業委員会会長に就任したことになっておりまして、7月31日に報酬を頂戴しております。その後、年4回かと思いますので、実際は農業委員会の会長として報酬をもらったのは1週間分しかございませんので、如何せん、答弁できるような立場ではございません。 また、農業経営に関してでございますけれども、それも多分に個人的なことでございますので、ここでは発言を控えさせていただきまして、報酬についてでございます。一言ございますのは、報酬についてでございます。今日の朝飯、何を食ったかは忘れましたけれども、昔の話ばかり覚えている年になりました。実は、私の隣の家が阿部多一さんでございまして、当時、余目町の農業委員会の会長をしておりました。その中で、部落の若い人達が集まって話したのは、「多一さん、あげいっぺ貰ったんけが。」月と年を間違っておりまして、「30万貰ったんけな。」、「あれ、年だぜ。」、「え、ほったげしか貰ってねな。」という話が笑い話とともにあったことを思い出します。確かに、少ないかもしれません。ただ、上げたから農業委員が増えるという状態ではないと思います。先程、話を逃してしまいましたけれども、時代が変わったというか、年代によって考え方が変わったという部面で、我々は頭を下げられると「どもなね、すっが。」という考えになりましたけれども、今お願いに行っても「まず、勘弁してくれ。勘弁してくれ。やらんね。やらんね。」ということで逃げられてしまいます。それが実際で、定数割れが起きたんだと思っておる次第でございます。今、報酬を上げても、本当に報酬を上げたほうがいいんじゃないかという質問してくださって、町に意見してくださる大変ありがたいことですけれども、実際には報酬はそんなに比率的には占めていないんじゃないかと思います。先程、小野議員が申されたように、やはり農家の仕事が減る、それによって収入が減る。私は兼業農家でございますけれども、そういったところで働きに行けなくなる負担、そういったものが一番じゃないかと思います。その辺で、補てんしてくれという話でございましたが、それは若干無理があろうと。やはり我々がこれから農業委員会として活躍をしていきまして、皆さまから「もっと上げてくっだ方がいいんねが。」というようなことで要望されるような農業委員会を目指してまいりたいと思っております。以上でございます。 ◆3番(小野一晴議員) 理解をいたしました。この質問をするにあたって、実は、私の集落の農業委員も実際今回欠員になりました。4集落で1人の農業委員ということになっておりますけれども、一時より、その活動範囲が3倍に増えております。そして、当然、自分の地域でありましたので、「なんとか農業委員なってくれ、なってくれ。」ということで、会長と同じに私も回りました。言われるのは、「なんぼ頑張ったって、1年間でおめがた議員の1ヶ月分の給料やの。」と言われるんです。確かに、一頃のように農業をやっていて、名誉職でやれるほど今の農業経営、安易な経営はできておりません。それを考えますときに、農業委員の皆さんにとっても、自分の給料の話ですので議論しにくい部分は十分理解しますけれども、会長の就任の挨拶のときにお話があったんですけれども、「今回の選挙結果を受けて、本来であればすぐ定数の削減を議論しようと思った。」と。「ただ、全体の委員の中から新しくなった委員の方がせめて1年くらいは委員をしてみて、その実感を反映させる必要があるのではないか。」というお話をいただいていたようであります。是非とも、定数等ということでありますから、含まれると思いますけれども、自分達の活動環境、自分達の仕事が果たして、それに十分な評価をされているのか、その部分も是非議論していただきたいということで、次の質問に移らせていただきます。 次は、危機管理体制、十分分かりました。この部分に関しては、実際、今回の災害、あまり外の方では関心がなかったというような、これまでの答弁もあったようでありますけれども、少なくても山形県の齋藤知事の段階では朝一番に自衛隊の方に災害復旧の出動をお願いするような準備は整えていたということでございました。ただ、未明には雨が止んだのでそこまでは至らなかったというお話はしていたようであります。自衛隊がもし災害派遣に来れば、そこの情報収集能力を十分に反映させることはできようかと思いますけれども、自衛隊が来ようとも、自衛隊が出動する一歩手前の状況であっても、やはり全体の状況を把握し、そして命令をするのは地方自治体であります。是非とも、その辺の指揮命令系統の整備をしていただきたい。 その上で、地元の消防団から私も近年まで分団長をしていたものですから、分団長の皆さんから幾つか報告をいただいています。「夜中11時の出動命令だったもので、なかなか団員に連絡がつかなかった。」「十分な人員を確保できなかった。」「あのとき、火災発生のサイレンを鳴らして招集をかければ、もっと消防団員の招集ができたのではないかと。」私も消防団経験ありますけれども、あのサイレンが鳴ると、どんなに深く寝入っていても飛び起きます。そういった対応が必要ではなかったかという話が私のところに届いております。そしてもう1つ、「いろいろ応援の指示はいただいたけれども、自分のところの現状を見ると、とてもじゃないけど他に行けないと思った。で、なかなか回すことができなかった。次の日の朝になって全体の状況を聞いたら、こんなに酷かったのかと。他がそんなに酷いのであれば、うちからも回せたと。後になってからそういう実感を持ったと。もっと全体の状況をしっかり把握して伝えていただきたい。そうすれば、自分達の中でも判断ができる。」そういったお話がございました。できれば、災害のレベルを1から5まである程度基準を作って、それを関係する関係者で共有できれば、そういったことも未然に防げるのではないかと思っております。是非とも、この部分についてご検討いただきたいということを申し上げておきます。 最後です。農業被害に対する支援についてでございます。私の手元に町長宛なんですけれども、JA庄内たがわ組合長 黒井徳夫氏、余目町農協組合長 森屋要二氏の連名で要請書、多分、町長のところにいっているはずです。この要請書4つあるようであります。この要請書の内容、的を得ているようでありますので、この内容に沿って、一度質問をしたいと思っております。4つの内、3つが大きな問題です。「花卉種苗センターから購求されたストックについて、定植直後に冠水し全滅の状態の苗に対し、苗代の助成をお願いします。」この分について、担当課として、もし検討しているものがあれば伺いたいと思います。 ◎農林課長 農作物被害につきましては、被害の状況についてはまだ全体像が掴めておらないというふうなことで、どのような支援が必要なのか見極めていかなければならないというふうに思います。具体的に両農協からの要請書の項目でございますが、いわゆる「ストック」というふうな限定のようでございますが、「ストック」に限らず「トルコギキョウ」の被害もございます。また、施設園芸の被害もあるわけでございます。そういった意味で、再生産に繋がるというふうなことで、支援はしていかなければならないというふうに考えておりますが、具体的にどのような支援というふうなことにつきましては、関係機関と調整といいますか、十分な協議を踏まえて対策を講じていきたいというふうに考えております。 ◆3番(小野一晴議員) 時間があれば、再度質問したいところでありますけれども、2番目の要請について伺います。「大豆」「麦」「テンサク」等の作物について。収穫要件があるもの、これについての対応をお願いしたい。内容は私からお話した方が早いと思いますので、重点作物及び重点作物なんかの要綱、あれは収穫をしないと補助金出せないことになっているんです。今回の災害で壊滅的な被害が起きている部分に関しては収穫できません。その部分についての対応ができるかどうか答弁をいただきます。 ◎農林課長 この件につきましては、指導連協の第2回目の対策会議、今月3日に開催しております。いわゆる産地づくり交付金の収穫要件の品目でございますけれども、多様な品目あるわけでございますが、いわゆる収穫要件につきましては、農協・町が現地に出向きまして判断していきたいというふうなことで、当然、これまでの肥培管理、あるいはこれまでの実績といいますか、そういった状況があるわけでございます。したがいまして、現場を確認しながら対応していきたいというふうな結論をいただいております。明後日でありますけれども、全農家に対しまして、今回の大雨災害による産地づくり交付金の対応ということで、現在とりまとめておりまして、明後日には全農家に配付する予定でございます。いわゆる収穫要件につきましても、申請といいますか、確認をしながら対応をしていきたいというふうに考えております。 ◆3番(小野一晴議員) 収穫要件がともなうものとして、重点作物、産地づくり交付金、これ以外も担い手経営革新促進事業というのがございます。この部分も収穫要件が付いております。いろいろ検討したいということでございましたけれども、独自に県の農業支援センター及び仙台の東北農政局、打診をしてみました。そうすると、「市町村で判断できるのであれば、この収穫要件は省いていただいて構わない。」、そういう見解を伺っております。私からの話では信用できないかもしれませんので、是非とも、担当課でご確認の上、この収穫要件は是非とも外していただきたい。多分、「大豆」にしても「蕎麦」にしても、今回の水害で収穫が皆無になる。そういった部分があろうかと思います。是非ともお願いしたいと思っております。 最後に、土砂崩れの、その土砂の排泄についてであります。担当課長がそれぞれ災害の集落に出向いて答弁していても、やはり今ある既存のものの答弁しかできないわけです。今、収穫を目の前に控えてすごく危機感を感じている農家の皆さんがいらっしゃるんです。その方に、是非、土砂の排泄は県・国の補助から外れたものであっても、町できちっと面倒をみると。皆さんに負担をかけないと、そういった力強い政治判断を町長からいただけなければ、担当課長もどこに行って詰め寄られても、それ以上の答弁ができないわけであります。町長が冒頭に申し上げておりました。できるだけ被災者に負担はかけたくない。その上で、国・県、こちらの助成の対象になったものと対象にならないもの、これに差をつけたくないという答弁をいただいております。是非とも前向きな答弁を最後にいただきたいと思います。 ◎町長 今、議員がおっしゃられたとおりでありまして、その部分をどのように調整を図れるか、つまり、国・県等の補助がある部分、それから無い部分というもので、要するに被害の大きい・小さいということの認定要件もあるわけですから、そうなりますと、被害が小さいが故に実際の持ち出しの方が増えてしまうというふうな事例もあるわけです。ですから、そういったものを含めて、被災者に公平な、我々としての支援がいかにしたらできるかと、こんなことを今考えているところだということをご理解いただきたいというふうに思います。 ◆3番(小野一晴議員) 終わります。 ○議長 10時55分まで休憩します。                         (10時38分 休憩) ○議長 再開します。                         (10時55分 再開) ◆18番(石川惠美子議員) それでは、私からも先に通告いたしておりました内容について質問させていただきます。まずはじめに、社会教育行政としての子供像の制定についてであります。町民憲章も制定され、町の木・花・町の鳥も制定されました。合併して3年が経過し、これまでそれぞれの地域における制度の違いもようやく解消されつつある今日において、町民が一丸となり目標を持って生活する土台が築かれたものと考えます。町では、子育て支援センターの開設など、合併以来、子どもを安心して生み育てられるまちづくりに努力してきたわけでありますが、将来を担う子供像をどのように捉えているのかお伺いいたします。 2点目といたしまして、災害対策についてでございます。暑い日が続いたと思ったら突然の豪雨、8月14日の夜半から15日にかけての集中豪雨は田畑の浸水、家屋の床下浸水をもたらしました。これまでも近年においては平成16年、また18年の集中豪雨もあったわけです。毎年、防災訓練をしているわけです。今年も8月31日は清川地区で防災訓練が行われました。立川地区・余目地区のハザードマップもあるわけで、それぞれの部署で対策はとられてきたと思いますが、山林において、田畑において、町中において、いろいろと対策を講じられてきたことと思いますけれども、同僚議員の中にも同じような質問がございましたので、私の方からは、私が以前に提言いたしておりました、いわゆる治水について、田んぼのダム効果について1点目として質問したいと思います。そして、その他に雷状況についても質問したいと思います。これで2番目の質問を、次に移らせていただきます。 3点目といたしましては、悪臭対策についてお尋ねします。中国ギョウザ、BSE問題等、外国からの食の安全が危惧される中、国内での肉の生産は国内の基準統制により、より安全な提供として大切なことであります。しかし、最上川沿岸の上流にある豚舎の飼育条件はその設置のときには無臭のもとに立地されたものと記憶しておりますが、夏場における臭気は年を経るごとに増しているわけです。最上川沿いに立地されたのですから、最上川に沿ってその臭いも流れてくれればというような思いがあるのですが、民家への悪臭も今はひどい状況になっております。ちょうど、だしの入口のところにその豚舎は立地しているものですから、まともに風に乗って臭ってくる。それもどんよりとした日の夕方。町としての適切な悪臭調査が行われているのかどうかお伺いして第1回目の質問にいたします。 ◎町長 石川惠美子議員の方にお答え申し上げたいというふうに思います。まず1点目の社会教育行政につきましては、子供像の制定についてということでございました。やはりこの庄内町の子どもというものがどういう姿であってもらいたいのかというふうなことも含めて、皆が同じように、その子ども達に、そしてその理想的な子供像というものに向かって何をしなければいけないのかといったような、動機付けというものが必要だろうというふうにも考えておりますので、これについては教育委員会さんの方で考えているというふうに思っております。なお、立川小学校ということでの新しい立川地域での小学校の立ち上げというふうなことも含めて、そういった時期を選びながら、こういった子供像の姿を表に出していくというものはいいことなのではないかなというふうに感じているところでございます。具体的には教育委員会の方からお答えをさせていただきたいというふうに思います。 それから、大きな2番目の一般行政についての災害対策についてということについては、具体的なご質問でございました。これまでの経緯もございますので、担当をして、そのことについてもお答えを申し上げたい。田のダム効果であるとか、こういった面については田んぼと上流から流れてくる場合に、時間を調整するようなダム効果というふうなことで、これまでも何回か話し合いをした経緯がございます。今回のように一気にゲリラ的に1点集中的な雨が降られますと、その対応が非常に困難だったというふうなことも含めて、今後の対応もあるわけでありますので、なお、前にもお話申し上げたと思いますが、やはり水の流れというものを全部、全町域を把握すると。特に余目地域がいつも溢れるところがほとんど同じという状況も含めて、水の流れというものを把握しませんと、今、こちらの方がいいからこちらの方を調整するということによっても、別の方に被害が大きくなっていくというふうなこともありますので、なかなか全体的な水の流れを把握する必要があるだろうということで、今回、そういった調査をしようということで、補正予算の中にも組み入れさせていただくというふうな状況でございます。そういったものもご理解いただきながら、さらにいろんなご提案をいただければありがたいというふうに思います。 それから、環境行政についてでありますが、悪臭対策ということで、これは西に東にということで、いろんな異臭・悪臭というふうな苦情がございます。特に、畜産等によるというふうなことでありますし、現実的な対応をこれからどのようにしていく必要があるのか、そこの会社の方々との話し合いというものも当然、地域の方々も行っているようでありますし、そんな中で、より効果的なものを考えていく必要があるんだろうというふうに思います。これからも引き続き営業されていくということであれば、地域の住民の方々の十分な納得というものが必要なんだろうというふうに思いますので、そのことについては、なお、担当課をしてどのように考えているかについてはお答えを申し上げたいというふうに思います。まずは1回目の答弁にさせていただきたいと思います。 ◎教育長 それでは、子供像の制定についてのご質問にお答えしたいというふうに思います。議員ご指摘のように、教育委員会としましても、子供像の制定について意見が出ております。「そろそろ作っていくべきではないか。」と、そういう考え方も出されまして、そういう方向を大事にして進めてまいりたいというふうに考えているところであります。どんな子ども達を育てて、将来の町の発展を願っていくかということは、大きな町の課題でもあります。子供像は単に子供像を作るという意味ではなくて、いろんな方々からお力を借りながら、学校はもちろんでありますけれども、町民各層・各方面からお力を借りながら子ども達を育てていかなければならないわけであります。そういう意味からしても、共に目指す子供像を共有し、実践していくことが求められているのではないかというように考えます。そろそろそういう時期にきているのではないかという認識をいたしているところであります。子供像は私達の未来を託す、子どもの幸せを願うものでなければならないだろうというふうに思います。それに力を合わせるためには是非必要であろうという認識をいたしているところでございます。 ◎農林課長 それでは、2点目の災害対策につきまして、町長に補足してお答えしたいと思います。具体的に水田のダム効果というふうなご質問のようでありますが、確かに、水田の持つ多面的な機能の中では貯水能力というふうな能力もあるわけでございますが、今回のようなゲリラ的な豪雨というふうなことにつきましては、なかなかこれは発揮できないというふうに捉えております。本町、約5,000haの農地があるわけでございますけれども、その内の5分の3といいますか、約3,000haが浸水なり、冠水をしたというふうな部面では、なかなかダム効果ということは機能というよりも、それを上回った豪雨ではなかろうかというふうに捉えております。特徴的には、今回につきましては、余目北部につきましては水があまりつかなかったというふうな現象ができております。といいますのも、最上川の水位が低かったというふうなことが言えるのではないかと捉えております。ただし、大和配水については、なかなか飲めなかったというふうなのも、そういった集中的な豪雨の影響かというふうに捉えております。一般的に梅雨の後半にこれまでは水害が発生したというふうな状況で長時間にわたって、あるいは最上川・京田川上流部からの押水というふうな部面での排水できなかったという面では機能できるんだというふうに思いますけれども、今回のような水害では、なかなかそういった効果というよりも、逆にそれを超えた豪雨だったというふうに捉えております。 それから、雷というふうなことで、私、ちょっと理解できなかったんですけれども、当然、雷も田んぼにも落ちているわけでありますし、また、この件については再質問いただければというふうに思います。 それから、3点目の環境行政の関係でありますけれども、この件につきましても、年1回連絡調整会議ということで、養豚の業者、あるいは地元関係部落、そして県、県関係では庄内総合支庁の農業振興課並びに農業技術普及課・家畜保健衛生課・畜産試験場養豚試験場等、それから町としましても環境課・農林課、それから養豚の事業者ということで会議なり対策をしているところでございます。これまでもいろんな対策を講じているわけでございまして、地元の苦情等にいかに対応するかということで、企業側も努力をしている状況でございます。今年度につきましては、8月6日に会議を開催しておりまして、そのとき、業者から出た提案でございますけれども、いわゆる臭気が発生した場合の日時を、各集落の方で協力をいただきたいというふうなことでございました。そういったデータを蓄積しながら今後の対策を講じる基礎としたいということで、具体的には中堀野・赤渕新田・小出新田の3集落に協力を依頼しております。8月18日に協力の要請文書を出しまして、今月いっぱい発生の状況を調査するというふうな内容であります。ただ、その3集落につきましても、この集落の全ての家々がそういった臭気があるというふうなことでもないようでございます。集落によっても数軒といいますか、やはり風の通り道等があるようでございますし、そういった臭気がするような家庭について、区長さんを通じまして、そういった調査を実施しているところでございます。以上です。 ◆18番(石川惠美子議員) それでは、順を追って再質問させていただきます。旧余目町においては、昭和62年、期待される余目の子供像として、「心豊かにたくましく広く見つめる余目の子ども」を提唱し、それに向かって地域ぐるみ、町ぐるみで同じ目標を持ち、同じ心構えを持って青少年の健全育成にあたってこられたと思います。当時は、学校の先生・PTA・公民館関係者・社会教育委員の代表の方々での審議の中で制定されたと伺っておりますが、この度はどのような方々を審議の中に組み入れようとしているのかお伺いしたいと思います。 ◎教育長 ただいまのご質問にお答えをしたいというように思います。制定の委員についてのご質問であったように思います。まだ具体的に、そこまでのところまで至っておりませんで、そこのところ、今後検討してまいりたいというように思います。その前に、今、担当と話をしておりますことは、その前の段階としまして、やはり庄内町らしい子供像を作っていこうではないかと。今の日本全国的には、文科省の指導のもとに、「生きる力・心豊かでたくましく」というのが、全国の日本の一つの目安であります。同じことをコピーしてはうまくいきませんので、それらを踏まえながらも、庄内町らしいものができないかということを今、いろいろ考えております。そのためにどういうメンバーがいいのかなということも一つ考えてみたいと。例えば、京都市なんかであれば、観光客が非常に多いわけであります。そういうところであれば、お客さんや来た方々に親切にできる子どもを育てようとか、そういうことをいろいろ試みている町村もあるわけです。やはり庄内町であるべきもの。どうなのかということは一つ考えてみる必要があるのではないかと。 2つ目としましては、やはり各層の意見をお聞きしなければならないと思いますので、必要性を町内各方面からのご意見を聞くということを大事にしていきたい。必要性を語っていくところが非常に大事なのではないかなと。そこのところを大事にしながら、基本的な計画を立てるときに、それらの感触を踏まえながら、日程を作ってみたいと。 3つ目であります。やはり町の先人、私どもの先人がいろいろな願いを持ちながら生き続けてきたわけであります。そこには風土・気質があります。気質や誇りを振り返りながら、どういうものを扶育として、子ども達に期待をしたいのか、そういう観点からも考えてみたいと思います。 4つ目であります。子どもの姿は大人の姿でもあるとも言われます。で、ありますので、私どもも常にあり様を振り返りながら、子ども達と共に歩むという姿勢が見えるような制定にしていきたいと思っています。それらを踏まえながら日程的なことをいろいろ構成員、日程等について今、担当から検討してもらっているところです。詳しいところは担当の方から説明させていただきます。 ◎社会教育課長 今、教育長が答弁したことに尽きるのでありますが、基本的には冒頭、町長から答弁がございました。一定の時期を見ながら制定してまいりたいと考えております。 第一段階でありますが、近近、社会教育委員の会議を開く予定にしております。その中でいろいろ議論していただこうというふうに考えております。以上であります。 ◆18番(石川惠美子議員) 62年のころとは本当に社会情勢も変わりまして、子どもの気質も変わってきたのかなというふうに考えています。ましてや、今の環境を見てみますと、本当に子どもが伸び伸びと一人でどこまでも歩いていけるような、そういう状況のものでもございません。昔ですと、一人で冒険心のある子はどこまででも行って、「自転車であそこまで行ってきたよ。」というようなこともできましたんですけれども、今はそういうこともできないような状況の中にあります。先程、教育長の方から「命」ということがございましたけれども、62年の当時のころですと、多分、私が考えますに、「強く・たくましく」、ここに載っておりますとおり、そして「未来に大きな志を持って」というような、そういうものが大きなねらいだったのではないかというふうに捉えております。しかしながら、今は本当に命の尊さ、いつ・どこで・どんな命が失われるか分からないような状況の中で、子ども達がそういうことに対して、どのような感覚を持っているのか、どのように捉えているのか、ある意味では子ども達の意見をも網羅しながら、子供像を作られてはどうかなというふうに考えます。と、申しますのは、私も以前のときにも子供像について質問したことがございましたけれども、そのときに、子どもの権利条約というものが、その当時、私、それが分からなかったんですが、いわゆるユニセフ協会としての世界的な子どもの権利条約、「子どもの生きる権利」、それから「育つ権利」、そして「守られる権利」「参加する権利」というふうに、この中に細やかに書いてあるんですが、それを踏まえて子どもを守り育てていこうというようなことがございました。それ故に、私達も、これから子供像を制定するには、そういうことも視野に入れながら作っていかなければならないのではないかというふうに思います。そして、他の町の中ではどのような形の中で子供像が作られているのかと思いましたら、子供像としては無かったんですが、子供憲章というものがございまして、その中に子どもを遊ぶことを大切にし、自ら考え行動し、心豊かに育つために子供憲章を制定し、その中で大人達はどのように携わっていくかというようなことが載っておりました。そういう意味からしましても、子ども達の意見を聞くということも視野に入れるべきではないかなと思いますけれども、その点についてはどのようにお考えですか。 ◎教育長 大切な観点からのご指摘だったというように思います。もちろん、地域の大人の方の意見もありますけれども、子ども達の実態を、あるいは様子を把握しながら、時としては子ども達の考え方も聞いてみる、そういうことも検討していく過程の中に出てくるのではないかというように思っています。子ども達がやはり町民の一人として頑張って生きていこうとする意識にも繋がるだろうというように思いますので、そういうところを大事にして反映させてまいりたいというように思っているところです。 ◆18番(石川惠美子議員) 未来を託す子ども達には、本当に新しい町の未来がかかっております。新しい町の未来がどのような形で成り立っていくのか、それは本当に子どもの背にかかっていると思いますので、大いに議論していただいて、よりよい子供像の制定を希望いたしまして、次に移らせていただきます。 2点目といたしまして、災害についてでございますが、先程、農林課長の方からご答弁いただきました。その当時、私も田んぼのダム効果ということで、当時の農業委員長さんからもいろいろとお聞きしたところですが、本当にダム効果は素晴らしいもので、一反歩、1cmの水をすると10tの水が、というようなことがございました。しかし、今回の集中豪雨では、それは用を成さないというようなお話でしたけれども、私も15日の朝、いろいろなところを見て回りました。と、申しますのは、私も電話で起こされたという記憶があるですが、どうしても水がついて、北楯大堰、もう村の中に入ってくるというようなことで、まず現場を見てくださいというようなことで、私も借り出されまして見に行ったんですけれども、そのとき、本当に北楯大堰は水が溢れていました。それで、そのところで私も思ったんですが、前にもお話したとおり、いろんな排水するところがあるわけです。北楯大堰からも。多分、廻舘とか、もっと上の方にも確かに排水するところがあったような記憶しているんですが、そこのところと、私たちの堀野排水、あそこのところも最上川の方を見てみましたら、7時前の段階ではそんなに水はありませんでした。ところが、9時半ころには、もう既に水が冠水状態になっているというような、やはり時間によってそういうことになっていましたが、いわゆる吉田の管轄からいきますと、うちの方には大和排水と堀野排水2つあります。大和排水は上の方になっていますので、そして堀野排水が下の方になっています。両方に排水がきたものですから、うちの方でも冠水状態になってしまったというような状況なんですが、それをどこかで止めていただけたらよかったのではないかというような思いがあるものですから、と同時に、それをくる前に上の方の田んぼの方で止めていただいていたら、そういう事態にはならなかったのではないかという思いがありますのでお聞きしたところですが、その周知というんでしょうか、そういう状況があった場合には、排水溝を止めていただくような声かけというんでしょうか、それは今までなされてきたのかどうかお伺いしたいと思います。 ◎農林課長 水田の多面的機能というふうなことでの貯水能力というふうなものがあるわけでありますが、私どもも、15日、そして翌16日についても現地巡回しております。やはり、地形的な部面が一つあろうというふうに思っておりまして、16日につきましても、やはりまだまだ排水路が満杯状態であるというふうな箇所も何ヶ所かございました。 ただし、今回の部面につきましては、いわゆるダム機能といいますか、ダム効果というのは限界を超えていたというふうに捉えております。それで、具体的には水口を止めるというふうな対策ということでありますけれども、これにつきましては、生産委員の協議会、あるいは農振協議会等でも議論といいますか、話題提起もしておりますが、実際、誰が止めるのかというふうなこと等がいろいろ問題ありますし、難しいのではないかと。それから、豪雨の中で危険性といいますか、誰が責任を持つのかというふうな話題が出されておりまして、これは水田の持つ機能としては理解できるものの、対策、いわゆる運動としては、大変難しい課題であろうというふうな検討をした経緯がございます。 ◆18番(石川惠美子議員) 排水の盤ですけれども、今は塩ビニパイプで簡単に抜き差しできるような、そういうものもあるということで、当時の農業委員会会長さんからもお話いただきまして、農林課長もその当時、産業課長ではありましたけれども、これから推進していきたいというような旨をお話くださったものですから、その機能に関して、皆さんに周知していただいていたのかなというふうに思います。たまたま、今回は夜半のことでしたので、そういう体制もとるのが大変だったのかと思いますけれども、それにしても、8月は稲においては、もう14日ですから間断潅水の時期に入っているではないかというふうに思いますし、いつでも7月のときに水害に遭うんですが、そのときですと、田んぼは干す時期ということで、皆、水口を払っているというような状況で、どんどん水が増してくるわけですが、私は、今回は間断潅水があったために、少し水の量が時間的に遅れてきたのかなというふうな、そんな推察で捉えていましたものですから、専門的な知識がないんですけれども、そんなふうに捉えていましたものですから、そういう意味で皆さんに周知徹底していただいていたのかなというような思いがございます。それにしましても、これからもなお、そういう災害はあるわけですので、その点について今一度研究していただきながら周知していただくように努力していただきたいと思います。 それからもう1つですが、私も、先程、小野議員もありましたんですけれども、今までの経過を捉えてどのような対策をしているのかと思いましたものですから、防災会議というので、庄内町のインターネットをひいてみました。そうしましたら、この中に載っておるメンバーが2年前のメンバーが載っておりました。会議はどのようになされているのかとも思いましたのですが、全然、それは私はインターネットひくのが下手なのかどうか、出てきませんでしたし、やはり会議のメンバーも新しい今年のメンバーに変えておいた方がいいのではないかというふうに思います。一昨年の課長さん達の名前が載っておりました。そんなところで、一つお知らせしておきたいというふうに思います。 それから、雷のことについてお伺いいたします。大雨が降れば必ず今は雷が鳴る、そういうような状況です。私も小さいころは雷が怖かったものですから、雷が鳴るとおへそ取られるぞというような、そんなことがありましたものですから、おへそを抱えて目を閉じてじっとしていた記憶があるんですけれども、14日から15日の朝にかけての雷には本当に誰も恐れをなしたのではないかと思います。私の集落でも田んぼにも落雷がありました。また、隣村では警鐘台に落ちまして、それが神社の柵を伝ってコンクリートの柵が壊されました。そのコンクリートの柵の破片が神社に飛び行って、神社の窓ガラスを割ったというようなことがございました。本当にこれが人家へ飛んで行ったんだったら大変だろうなというような思いで見てきたんですが、家庭にありましても、ボイラーや電話機など、被害が多くあったと思います。これまでに雷による停電や災害などもあったと思いますが、防災の方ではどのように捉えているのかお伺いしたいと思います。 ◎農林課長 いわゆる水田のダム効果につきまして、努力していただきたいというふうな提言なようでございます。先程、答弁抜けましたが、土地改良区とも協議をしております。ということで、今後も改良区等とも協議をしながら、ただ、これにつきましても、いろんなケースありますけれども、そういった面で検討していきたいというふうに考えております。 ◎総務課主幹 それでは、私の方からお答えをさせていただきます。まず最初に、ホームページの防災会議委員のメンバーの情報のご指摘ですけれども、これにつきましては、ただいまご指摘ありましたとおり、ただちに最新の委員の名称に更新をさせていただきたいというふうに思います。まことに申し訳ありませんでした。 本町におきます雷被害の状況ということでございますけれども、この庄内地方というのは、全国でも有数の雷発生地帯というふうに言われております。専門的な調査・研究の会議みたいなものも、この地域にはございまして、いろんな雷の発生原因ですとか、いろんな対応を研究しているというふうにもお聞きしております。本町といたしましては、防災の方で把握をしておりますのは、火災だわけですけれども、毎年のように雷が原因による火災が発生しておりまして、昨年、19年では6月に1件発生をいたしております。今年に入りまして、実は8月14日、午後ですけれども、大雨の被害があったその日ですが、午後に、これは事後に分かった火災ですけれども、これも町内でテレビアンテナに被雷をして、ケーブル線が燃焼して一部焼損したという報告もいただいておりまして、このように毎年、雷被害が発生しております。 それから、火災に至らなくても、落雷によりまして電化製品などの被害がございまして、町の方に罹災証明をお願いされるという件数も、年に数件ほどございまして、今年は今回の大雨時の落雷で1件ほど、実際に申請がございました。そのように、把握されているものでも落雷が起因とする被害は発生している状況でございます。ただ、防災という観点で対応ということになりますと、なかなか予測もできないものですし、その対応策というのはなかなか困難ではなかろうかというふうに思います。 ◆18番(石川惠美子議員) 私も、年間に雷が随分鳴るもんだなと思って調べてみました。そうしたら、18年には1年間で32日、19年には56日、20年には8月までに37日、これも地球温暖化のせいでしょうか、数もだんだん増しているんだなというふうに思ったんです。庄内町で落雷があって、火事にはあたらなかったんですけれども、農済の共済に入って、落雷の通知をいただいたというような件数が19年には83件、20年には8月までで55件、月別に見てみますと、19年では6月・11月・12月が20件以上ずつありました。そして20年では7月に18件、8月に24件もあります。雷の落ちる頻度の高いところはどういうところなのかなというふうに思いまして、資料をいただきましたので見てみましたら、4学区が随分と多いように思います。それは通り道なのかなというように思ったのですが、通り道ってあるのかどうか分からないんですけれども、そんなふうに捉えたところでございました。 やはり、落雷に備えて避雷針というものを付けるんだというふうにお聞きしましたが、この町ではどれくらいの避雷針が取り付けられているのかは把握してらっしゃらないのかどうかお伺いしたいと思います。 ◎建設課長 ただいま避雷針の関係でということでございましたけれども、下水道におきましては避雷器というものを付けてございます。落雷による備えということでございますが、配電線や通信・信号線に誘起される瞬間的な加電圧から、電子機器、さらには通信機器・防災機器などを守る保護機器ということで、避雷器、通称アレスタというような機器の設置がございます。公共下水道施設につきましては、マンホールポンプに全箇所設置してございますが、農集施設の関係につきましては、全て設置をしている状況にはございません。今月中に今回の教訓を活かしながら、調査をいたしたいというようなことで、予定をしてございますが、想定以上の加電圧ともなりますと、これら機能も果たせないというような状況にもあるようでございます。以上でございます。 ◆18番(石川惠美子議員) 私も、避雷針はどんなところに付いているのかなということで、全てではなかったんですが、町の建物には付いてないのかどうか聞いてみましたら、この庁舎にはあるそうです。煙突のところにあるんだそうです。それから、体育館には横になって這っているんだそうです。雷が落ちたとしても、その線があちこち割れていても、体育館自体には支障のないような形で避雷針によって守られているんだそうです。それから、神社やお寺さんなんかですと、銅版の屋根を使っているものですから、避雷針を付けているというようなお話も伺いましたし、また、公共施設ですけれども、体育館・響ホール、あるいはガスタンク・カントリーエレベーターなど、そういうところには取り付けてあるそうでございます。やはりそういうところもしっかりと把握しておかれた方がいいのではないかなと思います。私などは避雷針というものは、よくあちこちに長い棒が立っているものですから、これが避雷針なのかなと思ってよく見てみましたら、あれはドコモだとか、KDDIですか、そういうものの無線の塔でしたので、これとは違うんだなと。全くの素人で、避雷針さえも今まで分からなかったんですけれども、やはりこれからは先日の9月6日の山新の談話だったんですけれども、これには昭和52年からの10年間と、平成10年からの10年間では、豪雨が倍以上に増加しているというようなことも記事に載っておりました。そして、その予測ですけれども、今までは緊急地震速報、それから噴火予報・警報、それから庄内町のいなほ脱線を教訓にということで竜巻注意の情報の提供、それから再来年からは雷発生の恐れがある場所を1時間前に予測情報を流すというようなことまで書かれておりましたので、やはりこれからは雷というものが大きな災害のウエイトを占めるのではないかというふうに思います。本当に落ちてしまわれたら大変なことなので、そのためにも各家庭にも、先程、建設課長の方からありましたように避雷器なるものが取り付けられるような指導、そういうものも必要なのではないかというふうに思います。今、各家庭には火災報知機をしなければならないというようになっていますけれども、これからの天気の状況なども見てみましても、雷の避雷器なども家庭には必要なのではないかというふうに思いますので、防災係としてはどのようにお考えでしょうかお伺いします。 ◎総務課主幹 それでは、私からお答えいたします。町の下水道施設におきます避雷器の設置状況については、建設課長からただいまご答弁あったとおりですが、一般家庭におきまして、この避雷器というものの設置がどうなのかということ、私もまだ検討したこともありませんし、これから研究をしてみたいとは思いますけれども、まず、家庭で簡単に雷から電化製品などを守るには、やはりコンセントから抜くということが一番の対策であります。避雷ガード、雷ガードみたいな機器も簡単なものはあるようですけれども、その効果というのは果たしてどうなのかというそういう疑問もありますが、まず、家庭で簡単にできることはコンセントから電源を抜くということ。これを雷の発生前に行うことができれば、落雷から家財などは守れるのではないかというふうに思いますが、避雷器については、今後研究してみたいと思います。 ◆18番(石川惠美子議員) 雷の避雷器、これは各家庭における分電盤、あの前に取り付けておけば安心なのではないかというようなことを伺ってまいりました。是非、そういう指導なども行っていただきたいと思います。 次に移らせていただきます。消臭についてはいろいろととられているようです。本当にこと細やかにというんでしょうか、随分とあるんですが、私もあそこの状況を、清川なんかに行くときに、あそこの土手を通らせていただくものですから、すごい臭いです、やはり。私達の方までにも来るんですから、あそこ何kmくらいあるんでしょうか。私達の集落まで来るんですから、相当の臭いなんだなというふうに捉えていますけれども、外で尿が撹拌されているんですが、あの撹拌は太陽の熱にあっても大丈夫というんでしょうか。そちらで対策をとられているような状況になるのかどうか。太陽熱によって腐敗するというんでしょうか、そういうこともあるのではないかなと、全くの素人ながらに思うんですが、そういうところは調査されたのでしょうか。お伺いします。 ◎農産係長 業者名とかが出てこないので、はっきり分からないわけですけれども、会議の中で、過去の部分、過去に出された会議の内容等を見ますと、臭いの元となるのは豚舎から出る排気、この排気からどのように脱臭するかということが一番の原因という、その部分を対策しなければというような内容に、過去ずっと、年1回もっている会議の中では出ているようでございます。外のその部分、浄化槽、または液肥を作っている部分だと思いますけれども、その部分からの臭いよりも、豚舎から、いわゆる密閉型の豚舎でありますので、中から出る排気、これをいかにやるかということになっているので、調査という部分では業者の方でやった調査、それから見ましてもやはり吹出し口から出るアンモニアの濃度、そちらの方が先程出ましたプールよりは3倍程度の濃度があるというような数値的なものとしては、業者の方から示されたものですけれども、そういったものもあります。以上です。 ◆18番(石川惠美子議員) 私も農業者でありますから、以前には家畜も飼育した経験もございますし、そういう家畜を飼育すればどうしても臭いというものはあるんです。その臭いがそれでも、私達のようなところまでなんで来るのかなと、そんな疑問があるわけなんですが、あそこで暖かいが故に中間においては上に上がって、夕方に来るんです、ちょうどご飯どきくらいに。ちょうど夏ですから、皆さん窓を開けているわけですけれども、そして網戸で窓明けして夕食にしましょうかというようなときに臭ってくる。そして、入ってしまったらなかなか抜けきれないんです。そんなところでいつもいつもどうなっているのかなというようなご意見をいただくんですけれども、それで、アンモニアの濃度計の基準というのは、業者さんだけでやられているのか、町独自ではやられていなかったのかどうかお伺いしたいと思います。 ◎農産係長 濃度の調査ということでございますけれども、農林課の方ではやっておりません。 それから、時間帯の今お話出ましたけれども、そういったことを含めて、密閉型の豚舎ではありますけれども、やはり豚を出荷するときなどは当然開けたりという部分も出てくると思います。そういったことから、豚舎の中でもいろんな作業が行われているのだと思いますけれども、そういった作業との関連、そういったものと天候・風向き、そういったものとの関連などを調べていかなければ、この被害を防ぐことはなかなか難しいのかなというようなこともありまして、そういったデータをこの間の会議でご協力いただける行政区の方からご協力していただくということで、先程ありました3集落の方から、この度、調査していただくことになったということでございます。 ◆18番(石川惠美子議員) 町としては、そういう調査をしてこなかったということですけれども、悪臭防止法などもあるわけですけれども、改善勧告及び改善命令ということが悪臭防止法の中にあるんですが、「市町村長は既成地域内の事業場における事業活動にともなって発生する悪臭原因物の排出が基準に適性していない場合において、その不快な臭いにより、住民の生活環境が損なわれていると認めるときは、当該事業場を設置している者に対し、相当の期限を定め、その事態を除去するために必要な限度において悪臭原因物を発生させている施設の運用の改善、悪臭の原因物の排出防止の整備の改良他、悪臭原因の排出を減少させるために措置を講ずることを敢行することができる。」とはあるんですが、それでは、町としては今まで何度も何度もそういう苦情をいただきながら、全然、町としての対応はなされてこなかった。いわゆる勧告したりすることはしてきたけれども、自分達でそれがどういうものなのかというものを調査はしてこなかったということになるわけですか。 ◎農林課長 この施設につきましては、平成12年10月30日におきまして、農業施設周辺の環境保全に関する協定書ということで、町と協定を結んでおります。その中で、いわゆる環境保全対策ということで、環境保全に万全を期すと、そのために地域住民の代表者と定期的に意見・情報の場を設けるというふうな部面での協定を締結しているところでございます。それで、それに基づきまして、町としましても、農業施設周辺の環境保全に関する連絡調整会議を設置しております。ということで、先程申し上げましたけれども、地域の代表者、あるいは県の関係機関、それから町、それから企業側というふうなことで、意見・情報交換を行いながら、公害の未然防止、相互信頼関係を確立するということで、年1回会議を開催しているところでございます。企業側も大分努力しているようでございまして、それぞれ貯尿槽といいますか、先程ありました尿の貯めるプールであります。それから原水層、ピットでございます。それから豚舎、その他ということで多種多様な対策を講じておりまして、また、この悪臭につきましてもいろんな新技術が開発されているということで、県の方からもいろんな助言・指導をいただいております。したがいまして、そういった意味でこの間の会議の中では、ある集落では苦情は前よりも少なくなってきているというふうな意見もいただいておりますし、また、今出ております状況でありますけれども、夜のどんよりした時期ということで、多分、上昇気流に乗って上がったものが下りてくるのではなかろうかというふうなことが意見として出されております。それらを踏まえまして、先程申したとおり、地元の3集落での調査ということで、具体的な気象ですとか、発生の状況について、データをいただきながら今後の対策に活かしていきたいというふうに取り組んでいる状況でございます。 ◆18番(石川惠美子議員) あそこに最上川ファームができてから10年以上もなるわけです。私達農家にとりましても、稲を作るにしても、今、トレサビリティ、10年前にはそんなものがあまりなかったんですが、今はそういう規制がございます。そんなところで、環境保全のための、また、浄化槽の改修などというようなことは考えられないのかどうか、と同時に、そういうことをする場合には、いろんな状況が変わってきていると思いますので、国としての補助的な施策はないのかどうかお伺いしたいと思います。 ◎農産係長 畜産業の尿とか、いわゆる糞尿の処理に対する補助というようなことで、堆肥舎など、そういったものについてはあったときもありました。その年で違うんですけれども。ただ、豚舎自体から出る臭い、それを防止するためのことがあるのかというのは、今すぐは分からないので、なんとも言えないんですけれども、ただ、先程も話出ましたように、この業者でも様々な取り組みをやっております。先程、私もお話しましたけれども、排気口から出るときに、いかに脱臭するかというようなことで、いろんな県の技術的な部分からの助言もいただきまして、そういったことに、毎年そういったことのくり返しを行ってきているというようなことでございます。 ◆18番(石川惠美子議員) 私達の集落でも、いろいろ調査しなければならないということで取り組んでいるわけですが、そういう計測器というものはないんでしょうか。いわゆる臭いの計測器、そういうものがあれば、なおいいのではないかなというふうに考えます。人が臭いを嗅いで、じゃあどれくらいの濃度なのか、その人によっても嗅覚が違えば、違ってくるのではないかなというふうに考えるんですけれども、今は糖度計なんかもいろんなものがありますので、そういう臭いの計測器などもありましたら提示いただければと思いまして、終わります。 ◎環境係長 今、石川議員の方から計測器ということでご質問されました。本課の備品として、臭気測定器なるものが備品でございます。ただし、どんな臭いにも反応するということで、例えば、よい香りがするバラの匂いとか、そういうものにも香りするということで、実際に職員で実施ということで、家畜場とかの悪臭苦情等の場合に対する試験ということで実施したんですけれど、具体的、測る前の基準となる臭気の場所等で、大変誤差が生じる器械というか、実際、人間が嗅いでくさい臭いがするなという部分でも数値測定が曖昧な数値が出たりということで、あまり使い勝手のよくない器械で、臭気測定器はございますけれど、最近、悪臭苦情に対しては実際職員の鼻等で感知するということで、使用していないのが現状でございます。臭気測定器という部分では課の備品としてございます。以上です。 ○議長 午後1時まで休憩します。                         (11時59分 休憩) ○議長 再開します。                         (13時00分 再開) ◆1番(石川保議員) 私からも先に通告しております内容について一般質問させていただきたいと思います。今回は、元気の出るまちづくりということで、1点に絞っておりますが、主に産業の振興と町の活性化対策等についてお伺いをしたいというふうに思います。昼休みいろいろ話をしたのですけれども、後段で触れますが、とにかく元気がないのではないかと。閉塞感が漂っているのではないか、そんな思いをいたしております。ある方は、町民へのメッセージとして、ここにいらっしゃる全員で頑張ろうコールでもやって盛り上げたらどうかというふうなことをおっしゃる方もいらっしゃいました。私は賛成したいのですけれども、立場もございますので、とにかく、質問は元気に行いたいと思います。なお、答弁の方も、その旨、理解していただいてしっかりお願いしたいと思います。 最近、多くの町民から町に活気がなくなっているのではないかとの声が寄せられております。原油価格の高騰や、世界的な穀物事情の混迷にともなう飼料価格・農業資材の高騰は農家を直撃し、経営そのものを諦めざるを得ないとの声も聞こえてまいります。 また、雇用状況が好転しないため、就業への不安が増加するなど、生活への不安・将来への不安が町全体に暗い影を落としているのではないかと思われます。雇用の確保や基幹産業である農業の振興は町の活性化にとって欠くことのできない重要事項であります。現在の状況をどのように分析し、どう対応するのか、また、元気の出るまちづくりとしての対策をどう推進しようとしているのかお伺いいたします。1回目の質問といたします。 ◎町長 それでは、お昼からの第1番目といたしまして、石川 保議員の方にお答えを申し上げたいというふうに思います。元気の出るまちづくりということで、ご質問、具体的に文章としてなっておりました。私も、この質問を見まして一つ一つ見ていったわけでありますが、これは町の問題でもあるわけでありますが、これは国・県の問題にも全部繋がっているんだろうなというふうに感じたところでございます。ですから、まずは町として一つ一つの分析をして、それに一つ一つ対応していかなければいけないと。ここに多くの町民よりということであります。これはそれぞれの立場があると思います。ですから、それぞれのお立場の住民の方々への具体的な答弁というものをきちんとしていかなければいけないんだろうというふうに感じたところでございます。産業の振興というふうなことでありますし、それを取り巻きながら、その環境の改善というものが必要になってくるんだろうというふうに思っていまして、これは現実には今に始まったことではなくて、既にこういった状況も踏まえて対応していかなければいけないだろうということを皆さん方とともに、これまで話をしてきたことも今のいろんな政策や施策に繋がっているということをまずはご理解いただきたいというふうに思います。具体的に農業・商業・工業、そして観光という、4つの産業をきちっと整理していきましょう。農業についてはどのようにこれから本町が生きていくのか。商業についても、工業についても、そして観光についてもというふうなことで、具体的に、今、施策などを表に出してきているわけですので、それをさらに盛り上げるような、そんなご提案も議員からはいただきたいなというふうに感じたところでございます。 現在においての雇用状況等も含めて、これからの世界の同時不況というふうなこと、あるいはスタグフレーションという形での景気の低迷と物価の上昇、こういったものが、今、町民のみならず国民全体に非常に大きな影を落としつつあるというふうに思っております。それは、ここにも書いてありますように、原油の高騰から始まり、サブプライムローン、そして環境問題といったものも含めまして、非常に多くの課題を抱えているというふうに思います。ただ、それをしょうがないんだというふうに言うことはできません。ですから、この地域で何ができるかというふうなことをできる限り知恵を絞ってやっていこうということで、様々な施策を打っているということでございますから、まずはこれを大きくはご理解いただいた中で議論してまいりたいというふうに思います。 特に、ここには議員も大きく関係しております基幹産業としての農業の振興というふうなことが具体的にありました。これについては、これまでも何度も申し上げておりますので、議員も、この間の阿部亀冶翁顕彰祭の中で株式会社マルハチさんの会長さんのお話も聞く機会があって、ご質問されていたようでございます。あそこにいたときに、会長さんのこれまでの会社の経営理念であるとか、経営の方針といったようなものを聞かせていただいたのを、私もまともに聞かせていただいたのは初めてでございました。これは、まさしくまちづくりにも繋がるものが非常に多いなと感じたところでありまして、議員もそのように感じたのではないかなと思っております。そういった一つ一つの流れについては、これまでも我々がやってきたことと、基本的に間違ってはいないわけでありまして、さらにそれをどのように盛り上げていくかということが、強いては住民の気持ちの元気というものに繋がっていくんだろうというふうに思います。 農業につきましては、これまでも米を機軸とはしながら、複合的なもので頑張っていこうということで、野菜や花といったものについても、いろんな方々の自分の環境に合った、いわゆる今の農業政策の中での産地づくり交付金等のことも含めて、いろんな考え方で頑張ってきた経緯がございます。これを基本的には、この庄内町にとって何が大事かというふうな部分を基本としながら、これからも育成・支援というふうなことを考えてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 その他のことにつきましては、これまでの全体のまちづくりで私が施政方針なり、様々な場でお話を申し上げてきましたので、より具体的にまたご質問、あるいはご提案をいただいた中でお答えしてまいりたいというふうに思います。以上でございます。 ◆1番(石川保議員) 町長のお考えをお聞かせいただきました。ここに町長のマニフェストがあるわけですが、52項目ということで、私はこれなんかを見れば、町長は日本一というふうな言い方をしていますが、私はそれこそ元気の出るまちづくりのためにこういったことをやりたいというような、そういった町長の思いが伝わる内容ではないかというふうには思っています。 また、マルハチの会長のお話もございました。後程も少し触れたいというふうには思いますけれども、やはりいろんなヒントがあったというふうに思っています。総体的には4つの産業、町長がおっしゃったように4つの産業を具体的にどう展開していくのかということでいろいろ提案もいただきたいということでありますけれども、今回は時間の関係もありますので、できる限りの中で農業とか、あるいは商工業の関係について少し質問をしたいというふうに申し上げておきたいというふうに思います。 そこで、今回、一般質問の中で同僚議員からの話題となりましたが、この7月に町の方で調査をしておりました「町内企業の景気・雇用動向に関する調査」、内容について町長が一部紹介をしておりました。これを見て感じたことですけれども、まさしく昨今の経済状況を如実に反映した内容となっているというふうに見ております。ご存知の方ももしかしておられるかもしれませんので、少し紹介をしたいと思いますけれども、「前年同期と比較しての経営状況」をお聞きした欄で、「生産性が変わらない、あるいは減少した。」というふうにお答えしている会社が82%を占めておるようですけれども、その中で「減少した。」と回答した事業所は47%、28社で前年より6社ほど増加しているようでございます。また、「採算性が変わらない。悪化した。」は87%を占めておりますけれども、「悪化した。」と回答した事業所は57%の34社で、前年より17社と大幅に増加をし、また、「資金繰りが変わらない。あるいは苦しくなった。」というふうにお答えなったところは97%を占めていますが、特に「苦しくなった。」と回答した事業所は53%、34社で前年より12社が大幅に増加。加えて雇用状況の面では、「増員した。」というふうにお答えしている会社もあるようですけれども、雇用の状況、「従業員が減少し、あるいは解雇をした。」いうふうに答えたところが増えたようであります。 次に、今後3ヶ月くらいの見通しの中では、生産性・採算性・資金繰り・設備投資ともに厳しい見通しを立てておりまして、特に雇用状況で、今後、解雇を予定している事業所は2社ではございますけれども、常用雇用で27人、臨時・パートで6人の計33人というふうな数字が上がっているようでございます。非常に危惧される内容であったと思っています。 それから、「原油価格高騰による町内企業への影響調査」では、「価格上昇での影響が大きく出ている。」が48%、「収益面では採算割れなど、深刻な影響がある。」が28%、「資金繰りで緊急融資を受けた。あるいは予定している。」が32%、「価格転嫁はかなり困難。」が43%、「原材料・燃料・商品取り引きの仕入れ価格への影響について大きく上昇している。」が60%などの回答があり、価格転嫁が思うようにできない理由では、「市場の競争が激しい。」との回答が57%を占めるなど、数字を見れば、まさに厳しい状況を反映しているというふうに見て取ることができます。いろいろ総括も書いてあるわけですけれども、反面、「利益減少により、採算悪化の影響はあるが、企業努力でカバーしていく。」が54%、この中に当然、マルハチさんのように、いろいろお話の中身は省略いたしますけれども、非常に前向きで検討している会社が含まれているというふうに思っています。もう一度申し上げますが、「企業努力でカバーしていく。」が54%、「今後も緊急融資を受けないで自社努力で努力したい。」が68%など、このままでは終わらないといった事業所としての強い意志も読み取りをすることができますので、期待をしたいというふうに思いますが、この調査の中で、特に大きな影響を受けている業種が建設業、あるいは製造業といった、町にとって多くの雇用を抱えている業種でもありますし、場合によっては、給料等の削減に繋がらないのかということが危惧されております。 この調査書の最後のページには、「町や商工会に対する要望意見はありますか。」ということで、実は5つほど載っているようですけれども、少し寂しいかなというふうな感じで思っております。町長の先の答弁では、議会と知恵を絞りたいと、このような発言もあったわけですけれども、改めて、町長として、この調査書に対する感想、それから町としての今後の対応としてどのような対策を講じようとしているのかお伺いをしたいというふうに思います。 ◎商工観光課長 それでは、ただいま石川議員の方からお話がございました「町内企業の景気・雇用動向に関する調査」の内容等につきまして、いろいろご紹介いただいたわけでございますが、それに対する対応等につきまして、私の方から若干回答したいと思います。 まず、この調査につきましては、1月と7月の年2回、定例的に実施している内容でございます。企業の景気に対する経営者の考え方、それから今後の見通しも含めまして、どういった意見を持っていらっしゃるのかについて、経営の動向を調査しております。また、あるいは1月におきましては、新年度におきます採用の計画、あるいは7月では途中におきます雇用の状況等につきましても、それぞれ調査をしておりますし、最後にいろいろ町に対する、あるいは景気関係に関するいろんな情報等を自由に書いていただくという欄を設けてしているわけでございます。 状況といたしまして、今、説明ありましたとおり、ここ最近、原油・原材料の価格の高騰、いろんな諸条件がございまして仕入れ価格等も大変経営を圧迫している状況が浮き彫りになってきているところでございます。そういった現状の把握といたしましては、今、いろいろ分析をして、その対策ということを考えているわけでございますけれども、今後、これをどのように活かしていくのかというようなことにつきましては、具体的に現在進めている内容といたしましては、まず、事業を安定的に経営できる、安心して経営できる体制をとらなければならないのではないかというようなこともございまして、金融関係ではございますが、セイフティネット等のいろいろな支援事業があるわけでございまして、それらに対するPRやら、いろいろの相談を受けるというような形で、町内の金融機関、あるいは商工会さんと連携をしながら、そういった金融に対する支援を差し上げているところでございます。具体的には、この調査の中にも出ておりますが、既に緊急融資というような形で認定を受けて、融資を受けている方もおりますし、今後、こういう状態が続けば融資を受けたいということで相談をされている方もいるみたいでございますので、そういった方々に対する支援といたしましては、いろんな情報を提供しながら、国・県の施策と併せて対応していきたいというふうに考えているところでございます。 雇用関係の調査もしておりますので、この辺につきましても、今、酒田・鶴岡、それぞれ県内の雇用情勢もあるわけでございますが、関係機関といろいろ連絡を取り合いながら、雇用の開拓にも努めているという状況でございます。以上でございます。 ◆1番(石川保議員) 今後の対策について、担当課長の方から、今、お話を聞きましたけれども、今年、これから決算の関係の認定に入るわけですが、総括の中で1ページ目の一番最後の方に、労働対策について少し記載がございました。4行というふうな短い表現を使われておりますけれども、今、やっている体制の中で金融支援やら、緊急的な融資に対する相談業務というふうなお話もございましたが、私が考えているのは、やはり動向調査から見て取れるわけですけれども、今の体制で本当に大丈夫なのだろうかということなんです。雇用産業活性化支援員を常駐させているわけですけれども、会社等を回っていらっしゃるというふうに思いますけれども、どのような成果になっているのか。あるいはもっと幅広く状況等を把握するために、例えば、町内で横断的な面も含めて、常時このようなことについて相談をしたり、対策を講じるというふうな緊急的なセクションをもってやらないと、情報が入ってきづらい状態になっているのではないかということも少し心配をしているのですけれども、連日、同じ部署で仕事をしておりますので、課長として、そのような現在の体制についてどのような認識をお持ちでしょうか。 ◎商工観光課長 アンケート、年2回をしているだけで、その動向が入ってくるかということについては、当然、それだけでは十分ではないというふうに認識は持っております。日常的には、商工会さんと一緒に連携を取りながら仕事を進めているわけでございますし、あるいは、企業同友会がございまして、そういったところからの情報提供、あるいは電気機械受注組合というような職種によりまして、いろんな組織を持っておりますので、そういったところからの情報を入れるというようなこともやっておりますし、先程申されました雇用産業活性化支援員を抱えておりますので、その方を通じて常時、会社訪問、いろんな雇用・就職相談等について情報を集めているというようなことになっております。そういった中から、いろんな情報が寄せられますし、例えば、事業所が撤退する、あるいは場所を移すというようないろんな情報が入ってきておりますので、そういったときには、そこに勤めていらっしゃる従業員の再雇用関係につきましても、いろいろ会社と一緒になりまして情報を他の町内の企業に流すなど、ということで、できるだけその雇用を確保できるようにというような日常活動もやっているわけでございます。これからも引き続き、そういった日常の訪問活動、いろんな情報交換等が大切になってくるというふうに考えておりまして、その辺については今後とも対応をしっかりしていきたいなというふうに考えているところでございます。 ◆1番(石川保議員) 日常の情報交換が大切だというふうなことのお答えをいただきました。課長として、現体制についてどうのこうのということは難しいということは重々承知をしておりますが、先程、町長から紹介があった先日の阿部亀冶翁の顕彰祭の際に、商工会長であるマルハチの会長が一店逸品運動の話をしておられました。それこそ、一店で一つの優れた物をまず作ろうということで、これまでも取り組んできたわけですけれども、これまでとは違った意気込みが感じられたお話の内容でありました。町長もその場にいたわけですし、やはり町は町としていろいろ仕掛けをするということは大切なわけですが、それこそ、やはり商店主の方にその気にさせる、あるいは今回、私のテーマとして捉えている元気が出るように周りでサポートしていく、盛り上げていくといったことが日常的に行われてきて、ときにはアルコールなんかも必要なんだというふうなお話もございましたけれども、ちょっと違ってきたのかなというふうな期待を持ったところであります。町長も同席しておりました。どのように感じられましたか。 ◎町長 ご質問は一店逸品に絞ってということでございますね。一店逸品というのは、元々、我々も商店の元気を引き出すためにはどうしたらいいのかということを考えてまいりました。いわゆる三川にあります大規模店、あるいは郊外にあります大規模店、こういったものとの競合をするという中で、生き残れる商店というのはどういう商店であるのかというふうな分析をさせていただきまして、その中ではやはり個性のある、そういった店が生き残れるのではないかと。いわゆる専門店化するとか、地元の方々の需要に常に大型店とは違った意味で応えられる、例えば、電器店であれば、大型店で大きな何年に1回というものは買い物をするわけでありますが、例えば、電気の球を1つ交換するについても、大型店には頼めないんです。そういったときに、地元の電器店の方々の需要が生まれてきているというふうなことも含めて、やはりその地域に合った、その専門店の生き方、あるいは個店の生き方というものがありますので、それを引き出すための手法として一店逸品運動をやってみようということでやった経緯がございます。そして、今年3年目ということで、改めてスタートしているわけでありますが、つまり、あくまでも商業とか産業というものは、個人の意欲というものをどのように引き出していくかということが一番大きいわけです。これはやる気の無い人がいくら商売やろうたって、これは無理なわけなので、そうじゃなくて、やる気を引き出す、それから一つの目標設定を我々が仕組みとして、きっかけづくりをするということが一番重要なことだろうというふうに考えて、この一店逸品運動を仕掛けとしてやらせていただいたわけです。その中で、いろんな波及効果が生まれてきました。その前の段階としては、飲食店マップというふうな形で、よそから人を呼ぼうということで、この本町においては飲食店が非常に多いと。しかも、特徴を持った飲食店が多いわけですから、そういった特徴を活かしながら、PRすることで近隣の市町村から人を呼ぼうというふうなことで始めた経緯がございました。それと基本的には同じでございます。そこの中に一店逸品運動の仕掛けも第2弾として打ち出したわけでありまして、それが今、かなり効果が出ているというふうに思っています。これは、この間の商工会の会長さんの話にもありますように、これがやはり一番だというふうに考えているようでございます。ですから、そのことから新しい仕掛けをどんどん生み出し、創造し、そして町を元気にしていこうという考え方を持っているようでありまして、それは私も同じだろうというふうに思います。自らやる気のある部分をどのように引き出していけるかというふうなことを、我々は支援をしていくと、そんな考え方でいるということをご理解いただきたいというふうに思います。 ◆1番(石川保議員) 先程、景気や雇用の動向に関する調査の最後に、例えば、町や商工会に対する意見要望等が5つほどあるというお話をしましたけれども、くり返しになりますけれども、ちょっと寂しい感じがします。私は、どうしてこういうふうなことが出てくるのかという背景を考えれば、実際に会社の方、あるいは商店の方も、行政として関われる範囲ということを、これまではある意味で決めてしまっていたという感じがあって、ですから、町に対するいろいろ遠慮もあるのかなということで見て取れました。今、町長の答弁の中にあったように、例えば、一店逸品に限って言えば、個人の意欲を引き出していくんだと、あるいは目標設定をするんだというふうなこと、そして町としてはいろんな仕掛けをしていくんだということで、先程の商工会の会長のお話にもあるように、やはり前向きに検討している方が増えているということを大変いいことだというふうに思っています。ただし、例えば、夜の商業活動として、私も財布の許す限りいろんなお店に顔を出すわけですが、はっきり言って暇だというお店が多ございます。「どうにかならないか。」というふうなお店も多いわけで、初めてのお客だったりすることも多いわけですけれども、それは一つの例に過ぎませんが、やはりそういった雰囲気は、すぐ伝わっていくんです。ですから、逆に言えば、こういうふうに頑張っているという情報を行政としてはもっともっと出していくという、こういった作業に今後、より注意を払いながら進めていっていただきたいとは思っています。一店逸品については後程の議員も予定しておりますので、この程度にとどめたいというふうに思いますけれども、町としては支援をしていくんだという、この路線をきちんと守って、いろんな施策を講じていただきたい、このように申し上げておきたいというふうに思います。 残り半分となりましたので、次に農業問題の方に移りますけれども、担当課の方では、例えば、景気やら雇用に関する調査は年2回行っているというふうな答弁がございました。農業関係で言うと、いろんなものがとにかく上がっているということになっているわけですが、具体的に何がどうなっているのかというような現状調査を行っておりますか。 ◎農林課長 町としては、具体的な現状の調査というふうなことはいたしておりません。ただ、総体的な部面で新聞報道等によりますと、農業用のA重油が4年前の2倍以上、あるいは肥料原料については、前年の2ないし3倍、また、配合肥料でも2年で5割上昇とか、そういった部面が報道されておりますし、また、先月27日でありますけれども、両農協・改良区・農業委員会の方からは、「肥料生産資材等物価高騰を打破する政策実現に関する要望書」等が出されております。それらについても、具体的な数値はございませんけれども、生産資材等が上昇しているのは事実かなというふうに捉えております。 ◆1番(石川保議員) 先に申し上げておきますが、一般論として最近の農業新聞の関係ですけれども、切り抜いたところをばーっとコピーしてきました。かなりあります。10枚くらいあるんですけれども。情報の収集方法として、やはり新聞は大変結構なことですが、もう少し具体的なデータを持っていた方がいいんじゃないですか。いろいろ資料があるんですけれども、例えば、米生産農家として気になっている米の生産者米価、いわゆる手取りの分が数値的に大分変わっているのですけれども、もちろん、これは持っているというふうに理解していいですね。 ◎農林課長 農家手取りというふうな部面でありますけれども、農業委員会でも毎年、小作料協議会におきまして米価の動向、あるいは生産資材等々によりまして、標準小作料を設定しているわけでございます。また、いろんな報道をされておりますけれども、いわゆる生産費の関係、あるいは農家手取りというふうな部面につきましても、県の方でも調査されておりますし、それら技術普及課の情報によりまして、小作料協議会の方でも算定しているというふうな状況でございます。 ◆1番(石川保議員) 小作料の関係は後程触れますが、私の手元には実は昭和53年から昨年までの資料があるんですけれども、これは私は農協の方からいただいています。やはりこういったものを是非持ち合わせて、少し数字を見るということも日常的にされてはどうかと思うんです。 申し上げてみたいと思うのですが、実は手取り価格で、いろいろ気象条件等も加味して金額がいろいろ推移しておりますが、「ササニシキ」を主に植えていた時代、昭和53年から平成9年辺りまでで、一番良かったのが昭和59年の2万2,902円というふうな金額がございます。「はえぬき」平成10年から現在もそうなわけですけれども、この「はえぬき」の価格では、実は15年に冷害があったんです。低温がかかって冷害になったんですが、そのときが1万7,207円。これをピークに次が平成10年の1万6,681円。近年の状況を申し上げますと、平成18年が1万3,649円、そして昨年の19年が1万1,500円、このような数字で動いています。特に昨年の平成19年に関しては、ならし対策等がありますので、金額は当然動いているわけですけれども。やはりこの数字をばっと見ただけで、忘れていた感覚、良いときもあったのかなというようなことを思い出しています。この数字を見ても分かるように、やはり米価は安くなっている一方だと。 資材の関係で申し上げますけれども、いろいろ肥料としてはかなりの種類があって、使う方・作り方でいろいろ違ってきます。使用の基肥、基肥えの肥料として、「塩化リアン585」というふうなものがあるんですけれども、これは18年の予約、19年決裁をした20kgあたり1,554円であったものが、20年決裁では1,780円、来年には3,000円に近い数字になるのではないかと。これはあくまでも農協つての参考もありますので、そういう数字だというふうに受け止めてほしいんですけれども。同じものを登用、登用と言うのは、すぐ使いたいと、無くなったからすぐ振りたいとか、そういうときに使う価格ですが、同じものが9月1日から3,225円になっています。9月1日以前よりも1,300円も値上がりしているんです。その他にもいろいろ肥料がありますが、特に、かつてすごく安くて良かったというふうなものほど値上げが大きくて、例えば、倍以上になったものもあります。既に倍以上になっているもの。これが肥料の状況であります。須らく値上げをしています。 次に、ガソリンなんかは、これは私のデータですけれども、一昨年の9月は1リットル139円でした。昨年が147円、今年の春では暫定税率の関係もあって一時129円まで下がっておりますが、8月には184円、そして9月には少し下がって172円というふうに推移しているんです。 その他にも、農機具は7月1日に上がりました。車も上がります。農業関連全てが値上げしているという、このような状況で見ています。こういったデータは無いんですか。顔を見ると無いようですので。 それから、ここからが問題の部分ですけれども、先程、標準小作料の話がございました。この標準小作料を検討する際に、いろいろ方式があるわけですが、いわゆる土地算用方式といわれて、収入から生産費用をいろいろ積算根拠があって引いていって残ったものを、簡単に言えば小作料としていると、このような状態になっておりますけれども、いろんな資材が上がっている関係で、支出は完全に増加するということが予想が立ちます。一方、収入の方はですが、先程、53年からの話をしましたけれども、値上がりの方向が果たして予想できるのか。例えば、宮城県では1万2,300円というような仮渡しの話もあるようですけれども、大きく上がるということは極めて難しいと。ましてや、基準反収は600とか601kgというふうな形になっていますので、仮に、それだけの収量が上がったと計算しても、赤字は間違いないというようなデータが既に出ているんです。こういったデータを基に、課長の方からは先程あったように、いろんな新聞報道されるように国の緊急支援であるとか、農協の関係であるとか、そういったものを出して、農協としては、例えば、肥料の話をしましたけれども、肥料を下げたいとか、そういった対策を講じたいとなるわけです。国としては、何をやればいいのかということを状況を分析して緊急支援的に補正予算等を組むというような、そういった流れになるわけです。町として、具体的にどういうふうな対策を講じるのか、案があるのですか。 ◎町長 今言われたのは、現在の状況を分析したということでございます。これは、これまでも繋がりの中でいろいろ想定をしてきた部分でもありますし、これについては一町でできること、あるいは国との関係の中でやらなければいけないことということが当然あるわけであります。ですから、私たちとしても、まずそういった基本的に米を作る場合に原価というものがいくらなのかという部分を含めて、これからの食料安保だとか、それから自然の保護だとか、環境の問題とか含めまして、我々が提案を国の方にお願いしているのが、実は米価格下落に対応した米主体農家への直接の支払い制度導入、あるいは生産原価分の最低保障制度の強化、こういったものを国の方にも要望しております。そうしませんと、我々一町で、価格がいくら下がったからすぐ補てんせいと言われても、これはできないことは議員も重々承知のことだと思います。ですから、そうなった場合に、本当に農家の人達が「農業をやめるよ。」と、そんな状況にならないように、我々は国にしっかりと要望していこうということで、先日も東京とかに行ったときに、庄内町であったらば、こういうふうなやり方でやってほしいというふうなことも含めて、要望をしてきた経緯がございます。ですから、今できることを我々としては精一杯やっているつもりでありますし、今、一時的なものなのか、それから長期にわたるものなのか、中期にわたるものなのか、いろんな判断をしながら、これからも国・県等との関係の中で一緒に仕事をしていかなければいけないのではないかと。これは農業を守る、そして農家の人達の所得をどのように保障できるか、こういったことも含めて、我々としても、産地づくり交付金のあり方であったり、逆に言えば、小麦等の価格上昇を受けて、米粉を使っていろんな製品が一気に必要になってきている。こんな状況も含めて、米が小麦等の他の外国から輸入するものに代替として使われるようになれば、それは需要が高まるんですから、需要が高まれば値段も高くなっていくでしょう。こういったことを踏まえて、しかも、いい米・安心な米・おいしい米というものは間違いなく需要は大きくなるということは前から申し上げたとおりでありまして、これが現実におきてきています。ただし、それはすぐ即効として出るかどうかというのは、全体の大きなものがありますので、でも、基本は間違いなくそこが重要なわけですから、それを大事にしていくことが、これからの庄内町にとっても将来の大きなものに繋がっていくだろうというように考えています。 ◆1番(石川保議員) 町長から、ただいま、今後の要請活動等についての考え方が出されました。担当課の方とは先程言ったデータの話をしたわけですけれども、町長からは、庄内町であったらという、こうしたような対策を講じてほしいと、このような視点で要請活動をしたいんだというお話でございました。大変結構なことだというふうに思います。6月に鶴岡で開催された農業行政に関する勉強会、代議士やら、農水省の職員の方・役人の方もいらしたわけですが、いろいろ後程懇談もされたようですし、そのことを踏まえて今回の国の補正の関係に、もしかして町長の思いも伝わって反映されている内容もあるのかもしれません。具体的にはそういうふうなものに是非繋がるような町のデータをきっちり持って、状況を踏まえた上での要請活動になるようにしていただきたいと申し上げておきます。 もっと具体的な町の対策について、種苗費のことについてお伺いをしたいというふうに思います。標準小作料算定する際にも、種苗費が一番上に書いてあるわけで、通常、平均10aあたり5kgが標準になっております。庄内たがわ農協、私のところでは1kgあたり、この春は425円でした。この種苗費の単価には農協の手数料等が当然入っておりますけれども、農協への卸価格である多種用の水稲種子価格を設定している機関は、山形県庄内米改良協会だというふうに思いますが、間違いないですか。 ◎農林課長 そうです。 ◆1番(石川保議員) 庄内米改良協会には、町長が皿監事として関わっております。また、会員市町村別会費として3万4,200円の賦課金を納めているようですが、町として、私のところ425円だったわけですけれども、20年用の播種として、各農協へ、いくらで提供されたのか、価格について把握しておりますか。 ◎農林課長 具体的な数値は把握しておりません。 ◆1番(石川保議員) 庄内米改良協会ですが、資料をいただきました。この会の目的では「米、その他主要農作物の優良種子の生産・確保・普及・更新・品質改善・生産力の状況・庄内地域の農家経済の発展に寄与することを目的とする。」と、こういったことが書かれておりまして、事業としては14ほどの事項がございます。その中に、「播種契約並びに種子買入配布価格契約に関する事項」というものがあるんです。そして、この協会の中には理事会があって、この理事会で、先程伺った、分からないと言った水稲種子価格を設定しているようであります。いろいろ予算とかの関係もここにあるのですけれども、私は、この資料を見る限り、この協会、庄内米改良協会ですが、この協会は極めて公共性の高い組織であるというふうに思っています。したがって、何故、種子の価格が公開されないのか。あるいはできないのか。よく分からないのですけれども、町では公開できない理由をどのようにみておりますか。 ◎町長 私が監事として出ておりまして、年1回、監査を行うわけですが、別に公開しないという話は聞いておりません。ですから、公開を求められれば公開するものだというふうに、私は認識しておりまして、その辺は私がそれを確認したわけでありませんので、ただし、公開して悪いものは何も無かったというふうにして理解しております。 ◆1番(石川保議員) 今、町長からは、公開していないとは聞いていないというふうなお話ですが、実は聞いてみたんです。そうすると、公開できないということなんです。ですから、くり返しになりますけれども、この内容を見る限り、何故公開できないのか、私もよく分からないんです。例えば、私達の生産の関係で言えば、今年の10aあたり、例えば、基準の「はえぬき」がこのくらいで手取りがありますよということは、関係者かすれば公開されています。ですから、農業関係の中で、例えば、生産費用として支出的な面の関係でいえばほとんど公開されている、もしくは、算出の根拠があって、それで例えば、標準小作料の関係も含めて計算していくという形になっているんです。今後の対策をどうするのかということにもなりますけれども、実は、稲の種子ですけれども、庄内には幾つか生産されているところがございます。町にも当然あるわけですけれども、一般の主食用の米を生産している生産者、例えば、私のような立場ですが、一般の人達の手取り分、先程ずっと「ササ」やら「はえぬき」やらの価格、手取り分も申し上げました。この部分と少し差がある、あるいは格差が生まれているのではないかという声が多くなってきているんです。種子を栽培するには当然、合格基準というものがございます。手間もかかります。そうした技術面の他に、標準的な契約の数量で10aあたり520kgまでは買い上げると、そういうような仕組みになっているようですけれども、生産コストの面から言えば、一般米とほぼ変わらないところにきているのではないかというような見方もしています。加えて、契約数量以外、いわゆる520kgを仮に超えた場合ですが、当然、主食用に転換されますので、関係者からのお話では、「ササニシキ」を主に生産していた時代ほどの格差はなくなっていると。この「ササニシキ」との差というのは、例えば、10a600kgあたりが平均だったわけですが、ただいま皆さん540というふうな、9俵なんだというふうなお話でずっと我々理解しておりました。現在、その差はなくなっているのではないかという状況だと思います。したがって、最近の米事情、いわゆる値上げの部分があって厳しいということになるわけですけれども、果たしてこのままでいいのかという疑問の解消、また、現実の格差を埋めるために、何かできることがないのかという声が沸きあがってくるのは時代の流れからみれば当然のことではないかというふうに思っております。ここで誤解していただきたくないのは、私は種子の生産に直接関わっている方を一方的にどうのこうのというつもりは毛頭ございません。やはり厳しい時代になりました。厳しい時代の中にあって、痛みは痛みとして理解した上で、お互い関係者同士で知恵を出し合ってどうにかできることはないのかと、そういった意味で、この問題について考えてみてはどうかという提言であります。そのためには、当然、情報の公開というのは不可欠になるというふうに思っております。町長は、公開しないとは聞いていないということですが、実は公開されていないということでありますし、幸いにも、町長は監事としてこの協会に関わっておりますし、会議にも出席しておりますので、まずは情報の公開を是非働きかけていただきたいと、このように申し上げておきたいというふうに思います。そして、この価格を決定する際、理事会の方でやっておられるようですけれども、農家の実情に合わせたような計算式があるわけですから、それに見合ったようなものにしていくというようなことを協会の中で是非話題にしていただくことはできないのかと、こういう考えでおります。いかがでしょうか。 ◎農林課長 この協会については、歴史があるといいますか、今日の庄内米の基を築いてきたといいますか、種子更新率100%というふうな目標でもってきた組織であろうというふうに思います。私どもも価格の設定というふうな部面で議員からあったものですから、聞いてみたんですけれども、その設定の根拠については公表できないというふうなことも聞いております。ただ、今、情報の公開というふうなご指摘もあったわけでありますので、これにつきましても、意見反映といいますか、議会にも話題になったというふうな部面から、協会の方に伝えていきたいなというふうに考えております。 ◆1番(石川保議員) 是非そのような形で情報の公開、そして積算根拠も公開するんだという視点で取り組んでいただくことを強く申し上げておきたいというふうに思います。 それから、町としての対策で、これまでも利子補給であるとか、あるいは潮風害のときには種子に対する生産費補助というふうな格好で対策をとりました。国や県の動向を見ながらいろいろ考えていくということになるんだというふうに思いますけれども、国は国、県は県、そして町はどうするのですかということが、やはり地元農家の大きな声だということはお分かりいただけるんだというふうに思っています。具体的に最後の辺りでお答えをいただきたいというふうに思いますけれども、時間の関係もありますので、そのことと併せて、今後、少し角度を変えた対策について2点申し上げておきたいというふうに思います。 1つは、生産資材高騰対策として、堆肥生産の向上についてであります。化学肥料の高騰は間違いないということで言われていますし、今後もその状況は変わらないのではないかという見方が強まっています。コスト高に対応する一つの対応として堆肥にまた注目が集まっているというふうに考えていますし、先日、山形の方での取り組みも少し新聞等で紹介されておりました。町の堆肥センターの状況については、私も承知をしておりますけれども、増設についても考えるべき時期に本当にきたというふうに思っております。今後の堆肥センターの活用について考えがあれば伺っておきたいというふうに思います。 2つ目は、先程、町長の方から米粉というふうなお話もありました。6月の定例会では飼料用米の話をいたしましたけれども、特に飼料用米の関係は遊佐・酒田ともに行政指導で動いております。これを先程紹介した庄内米の改良協会の種子の関係もありますので大きく関わってきますけれども、種子が無ければ対応できないということで、庄内町では平成20年、5haのみという形になっております。やはり、興味を持っている方がたくさんいらっしゃいますし、生産現場からはいろいろ声が聞こえてきているんだろうというふうに思っています。来年度へのエコへの飼料用米の対策について、産地づくり交付金との絡みを含めながら、酒田市の大豆からの切り替えというふうなお話もしておりますので、考えがあれば伺っておきたいと思います。 そして、農業委員会の方にもお聞きいたしますけれども、標準小作料の関係で土地算用方式についてというふうなことのお話をさせていただきました。昨年も同じ質問をしておりますが、毎年、小作料協議会を開いて、標準小作料の改定に臨む、これは同じであっても会議を開くという形になろうと理解しておりますけれども、今年もそのような土地算用方式で臨むのか見解をお伺いしたいというふうに思います。 それから、農業委員会会長就任して間もないわけですけれども、先程、私が申し上げた資材の高騰関係も含めて、その状況についてはお分かりだというふうに思います。状況を踏まえた上で、建議書にも繋がる内容だというふうに思います。今年の建議書にどのような姿勢で臨むのか、そういったことも含めて見解をお聞きしておきたいと思います。時間が無い中で4つほどですが、申し訳ございません、よろしくどうかお願いを申し上げておきたいというふうに思います。 ◎農林課長 町の支援ということで1点目は堆肥の生産の拡大というふうなご意見でございました。町の堆肥生産センターについては、年間1,400tというふうな能力的な限度もございます。ただ、提言ありました増設というふうな部面でありましたけれども、リン鉱石等、原材料の高騰によりまして、肥料については大変高騰している状況でございます。7月から値上げというふうな状況で、大変厳しいというふうなことでありますが、そういった面からすれば、やはり生産者についても、有機質堆肥、具体的には鶏糞等の利用も拡大している状況でありますが、これらの状況をみながら、建築後20年経過した施設でございます。それらも併せながら検討してまいりたいというふうに考えております。 それから、飼料用米の関係でございますけれども、今現在、本町では1件の農家が取り組んでおりますが、やはりこれには販売戦略といいますか、実際、生産するのはいいわけでありますけれども、その飼料用米を餌として食べさせて、どう販売戦略に繋げていくかというのが大きな課題であろうというふうに思っています。それらの課題も踏まえながら、産地づくり交付金ということで現在10aあたり4万円でありますけれども、総体的に検討してまいりたいというふうに思います。 ◎農業委員会事務局長 それでは、標準小作料の関係でありますので、事務的な部分を私の方からお答えしたいと思います。今年も土地算用方式を採用するのかというふうなご質問でございますが、今年の産米については、既に決定してあるわけですので、平成21年産米に関わる標準小作料につきましては、毎年、例年のようでありますが、1月・2月ころに標準小作料協議会を開催しながら額を検討していきたいというふうに考えております。特に、生産費割れというふうな話題が出るわけですが、今、土地算用方式以外の算定方式については、特に示されたものがございませんので、そういった積算の方式も含めて、今後、県の農業会議等でも話題にしていきたいと思いますし、そのことも含めて小作料協議会の中で検討してまいりたいというふうに考えております。 ◎農業委員会会長 石川議員のご指摘ありがとうございました。これから建議に入るわけですけれども、稲刈りが終わるとすぐ話しかけてまとめたいと思っております。今まで、建議に対しては、私自身の印象でございますけれども、農政部長だけが一生懸命やっているというように受けました。農業委員会全員で意識を持ちながら、皆で作り上げる建議にして、町長に進達したいと思っております。貴重なご意見誠にありがとうございました。 ◆1番(石川保議員) 終わります。 ◆19番(富樫透議員) 私からも、先に通告している内容について質問申し上げたいというふうに思います。本日も4人目になりました。大分お疲れだというふうには思いますけれども、あと2人でございますので、よろしくお願いしたいと思います。 1点目は、環境行政についてでございます。午前中も同僚議員から悪臭問題については質疑がございました。私も議員になってすぐ、平成11年の9月定例会でこの問題を取り上げております。平成13年からは環境基本条例等、ISO等について申し上げてきて、一昨年の12月にようやく環境基本条例が制定されたというふうに思っております。しかしながら、本来は昨年度中というお話が、今年の6月になり、今年の8月19日付けで環境基本計画が策定されて配布されております。条例との整合性と、今年度の方向性、次年度以降の方向性はどうなるのか、お知らせいただきたいというふうに思います。 それから、今年の5月28日から30日にかけて遊佐町で環境自治体会議がございました。その中でも取り上げておりましたが、環境自治体スタンダードという新しい仕組みがございます。「LAS-E」への取り組みはできないかどうかについても改めてお聞きしておきます。 2点目は、青少年の育成プログラムの推進についてであります。これについても、旧余目時代にいろんな研修制度があった、あるいは旧立川町でもいろんな研修制度があったというふうに思っております。合併を機に、以前の研修制度については見直して、この青少年育成プログラムを推進しながら、教育長の言葉を借りれば「広い目で世界を見つつも、地元に足をしっかりと踏まえて」というような答弁が昨年の12月にいただいたように思っております。去年の3月に青少年育成プログラムが策定されておりますし、19年度末には体験学習プログラムが策定されております。現状での課題と成果、検証はどのように捉えているのか、次年度に向けたより具体的な推進策はどのようになっているのかお聞きしておきたいと思います。 3点目は産業行政、一店逸品運動の展開についてでございます。先の議員の質疑の中でも話題になっておりましたが、今年で3年目を迎えた一店逸品運動については、飲食店マップと併せて、非常に大きな成果を上げているというふうに理解しております。通告書の中では若干こちらの記載ミスということになろうかというふうに思っておりますが、「今年度で支援期間が終わると聞いているが、」となっておりますが、正確には「来年度からは県の支援が難しい状態になっている」というふうにお聞きしております。今後の展開をどのように考えているのかお聞きして1回目の質問といたしたいと思います。 ◎町長 それでは、富樫 透議員の方にお答え申し上げていきたいというふうに思います。まず1点目の環境行政についてでございますが、これについては、具体的に条例等の整合性、今後の方向性、これは環境基本計画と条例との関係や、これからどうなっていくのかというふうなことですから、具体的なところについては担当をしてご説明申し上げたいというふうに思います。 作ればいいというものではありません。ですから、それをいかに町民の方々と志を同じくして仕事ができるかということになりますから、そこがこれからの取り組みにかかっているだろうというふうに思っています。 また、環境自治体スタンダードの取り組みはできないかと。これは環境自治体会議というものに私も参加をしておりまして、その取り組みは今までも環境ISOということで取り組みをしたらどうかという意見もありましたし、内部でも検討した経緯がございまして、ただし、これはISOを取得すると、取得するのみならず、以後の経費も相当かかるよというふうな時代がございました。現実には今、相当低くなっていまして、外からの客観性をもって町内を見直す、あるいは町を見直すというふうなことでは、私は非常に重要なことだと思います。どうしても自己満足、あるいは自分達が楽な方向にいきやすいのが我々の仕事と言っては悪いんですが、そうなってしまいやすい部分もあるわけですから、それを外から規制をかけていくということは非常に重要なことだと思います。そして環境ISOと、「LAS-E」ということでありますが、これが環境自治体スタンダードということですが、これとの違いというものは、こちらの方は比較的取り組みやすいし、金額的にも比較的安い料金でやれるというふうなことでございました。自ら発想をしなければいけないような部分もありまして、これは私はやるべきだろうというふうに感じているところでございます。なんらかの形で外部監査が図られるような、そういう仕事をしていかないと、これからの行政はもたないというふうな感じを持っていまして、担当課としては大変な仕事が増えるな、なんて思いはあるかと思いますが、これはやるべきだろうというふうに思って感じておるところでございます。 ただし、これは私の思いでありまして、これをさらに来年に繋げるということについては、職員の意識付け、それからやはりメリットというものを明確に示しながら、仕事をしていく必要があるだろうというふうには感じておるところでございます。なお、ご質問をいただきたいと。私ではなくて、職員の方にご質問いただきたいということでございます。 それから2点目は、青少年育成プログラムの推進についてということでありますが、これは、社会教育の方でこれまでお答えをしてきた経緯がございます。やはり青少年の研修制度、いろんなプログラムがあるわけですから、議員からもいろんなご提案をいただけるんだろうというふうに思います。私なんか、やはり行政への参加というふうなことを青少年の時代から一緒に町を知ってもらうということについてのプログラムというものは必要だろうというふうに思っていますし、遊佐さんでは青少年議会、あのように具体的に町に提言をできるような、そういうプログラムをやっているところもあるわけですから、是非、そういった積極的な分かりやすい、しかも動機付けとして目に見えるやり方を必要だというふうに思いますから、そういった面も含めて社会教育の方から頑張っていただきたいというふうに思っておるところでございます。 それから3つ目の、一店逸品運動についての件でありますが、今後の展開をどのように考えているかということでありますが、これは現在3年目に入って、その3年目に参加している方々も30名近くに及んでいるということもあります。しかも、やり方もこれまでの夜一本やりということではなくて、夜と昼と2つの、より参加しやすいやり方も含めて、仕事をしているということですので、そういったことも含めて、まずは見てまいりたいと。で、来年に向けて何が課題になるのか、あるいは町単独でもやる価値が双方にあるという意欲が、参加者の方々からも、それから商工会とか、イグゼあまるめさんとか、いろんな関係している団体がございますので、そういった方々のまずは自らの意欲というものがどの程度であるのかということも含めて、仕掛けとしては3年目なわけですから、仕掛けとしては十分理解していただいていると思います。ですから、その仕掛けをどのように自分達が活用していくかと、自らの思いというものがなければ、これはできないことではないかなというふうに思っています。経費もいろんな先生にお願いするということで、そんなに安いわけではありませんし、これまではいろんな補助金を活用してやってきた経緯がありますが、これからは自らどのように考えていかれるのか、そういった面も含めて、12月に向けて検討をしながら考えてまいりたいというふうに思います。以上でございます。 ◎環境課長 私の方は、環境行政について町長に補足して説明申し上げたいと思います。環境基本条例では、「現在及び将来の町民の健康で文化的な生活の確保に寄与すること」を目的に4つの基本理念を掲げており、基本計画では「基本理念に則り環境の保全と創造に関する施策を町民・事業者・町が相互に協力し、総合的かつ、計画的に推進すること」を目的に策定したところであります。この計画の目指す望ましい将来像、「命育む郷土と地球を守る環境のまち」を実現するには、町が抱えている様々な環境課題に取り組む必要があり、そのため自然環境・生活環境・地域環境・地球環境・参画と共同の視点から5つの基本目標を掲げ施策を展開していくことにしております。 また、計画の確実な進行のために、仮称でありますけれども「環境まちづくり協議会」と「環境基本計画町内推進会議」を設けて計画の推進を図るとともに、現在あります環境保全協議会で町長の諮問に応じて調査・審議を行うこととしております。 また、年次報告書を策定し、公表することとしておりますし、社会情勢や環境の変化に対応するため、4年後を目途に環境計画の見直しを行うこととしております。 また、環境自治体スタンダード「LAS-E」につきましては、環境配慮や環境政策に取り組むための仕組みを自治体が確立運用し、その取り組み内容が環境自治体として相応しいかをチェックするための基準でありますが、本町としましては、既に平成18年11月に環境配慮行動計画を作成し、町内有数の事業者・消費者として自らの行動に環境配慮行動を織り込み、具体的な取り組み目標を設定して適切に進行管理をしておりますし、平成19年と平成20年前期とも計画目標を達成している状況であり、この計画内容事実と評価・見直しを図りながら、これを公表していきたいというふうに考えています。 なお、「LAS-E」につきましては、現在、全国で10団体が実施しているということでありますし、先程、町長がやるべきだというふうに答弁しておりますので、今後、内容を検討していきたいというふうに考えております。 ◎教育長 それでは、青少年育成プログラムの推進についてお答え申し上げたいと思います。昨年の12月の議会で「広く世界を見つめながらも、やはり根っこをしっかりとして、地域に根ざした育成を大事にしていきたい。」というお話をしたわけであります。それを受けまして、青少年の育成プログラムを3月に作成いたしまして、4月に各公民館等、関係団体にお示しいたしました。これについて、いろいろ公民館等で、あるいは地域で検討いただき、取り入れられるものは取り入れていただきながら、その事実を図っていくという段階であります。まだ成果が出ておりませんので、もうしばらく様子を見たいと考えております。 地域にある素材を活用した体験にすることをプログラム化いたしました。どういう素材が本当に子どもに感動を与えるかということは、地域でその値打ちのある素材をどう見つけ、それをどう感じ、それをどうプログラム化するかというところが勝負だろうというように思います。それを実施する方々が、それに感動しながら、あるいは感じたりしながら、子ども達にプログラムしていくところに、やはり大事な視点が出てくるんだろうと思います。そこら辺でいろいろ研修、あるいは研究をしながら取り組んでいただけることを期待しております。自分達の地域体験、地域に根ざした生き方に自信と誇りを持たせ、そして時においでになります機会があります。今年であれば多賀城、あるいはセガール、マリ、そういう海外からの交流もございました。そういう機会には、そういう根っこを持ちながら門戸を開いて交流をして進めていくというところを実践してもらっている段階であります。はじめの答弁にさせていただきたいと思います。 ◎商工観光課長 それでは私の方からは、一店逸品運動の県の支援が難しいのではないかというようなお話がございましたので、その点につきまして回答させていただきたいと思います。一店逸品事業につきましては、平成18年度、財団法人地域活性化センターの宝くじ事業の補助を受けておりますし、その後、19・20年度につきましては、山形県中心市街地まちづくり活性化支援事業の補助金を受けて実施しているところでございます。実際は、県・町・商工会がそれぞれ補助金を出しまして、その他、事故負担金といたしまして、それぞれ参加している個店が参加料を払いながら事業を実施しているものでございます。先程、町長からも話がございましたが、今年度で3年目でありますので、一度事業を検証いたしまして、今後の方向性を検討する必要があるのではないかというふうに考えているところでございますが、マスコミを通じましていろいろPRもしていただいた影響もございますし、大変好評であるということで、庄内町の元気のある商業振興の一つといたしまして、町内外からも注目されている事業でございますので、飲食店マップも含めまして、さらなる魅力づくりを図っていきたいということで、今後、検討を進めていきたいというふうに考えているところでございます。 ◆19番(富樫透議員) それでは順を追って再質問させていただきたいと思います。環境基本計画ですが、一昨年の12月です、条例が制定されたのは、本来は昨年の内にできるというふうにお聞きしておったのですが、この辺がある意味で、先程来、出ていますように外部監査と申しますか、身内に甘いといいますか、環境白書については条例制定の折には、毎年9月に出すと聞いていたわけですが、このことと、1年半かかった理由と環境白書、今年度の予定についてまずお聞きしておきたいと思います。 ◎環境課長 環境基本計画策定までにつきましては、前に議員の質問でありましたように、18年の12月に条例が制定後、19年の1月から着手をして8月までということで、1年半かかった経過になったわけですけれども、それにつきましては、ワーキンググループ並びにプロジェクトチーム会議の協議を踏まえ、その後に各課の調整で若干の時間が経過したということで、言い訳ではありませんけれども、中身をチェックしながらやってきたということで、今日になった経過だということでご理解いただければと思います。 条例であります年次報告書につきましては、18年の12月策定ということでありましたので、18年度分については報告書を作らないということで、19年度分を今年度、20年度に決算の数値も出ましたので、今現在、準備中ということでありますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆19番(富樫透議員) 19年度分は、それではいつ公表になるんですか。年度末ですか。 ◎環境課長 今の状況で、いつということは申し上げられませんけれども、なるべく早く報告書を作成し、公表したいというふうに考えております。 ◆19番(富樫透議員) やはりこの手のものは、別の質疑の機会に申し上げましたが、3月末にいろんな報告書がいっぱい出るんです。それで次年度にすぐシフトできますかという話になると思います。できるだけ早い時期にということでしたが、できるだけ早い時期にやっていただきたいというふうに思いますけれども。例えば、12月までとかというような明言はできませんか。 ◎環境課長 そのように努めてまいりたいというように思います。 ◆19番(富樫透議員) ネットで流れていますから、是非そのようにしていただきたいというふうに申し上げます。 それで、町長の方からは環境自治体スタンダード、通称「LAS-E」という言い方をしていますが、是非取り組みたいというような前向きな答弁をいただきました。私の持っている資料では、11ヶ所、近くでは遊佐町でありますとか、秋田県の大潟村も取り組んでいるようでございます。特に、この環境自治体スタンダードの場合は、自治体向けの環境アクション行動なんです。しかも、段階的に初心者・初級・中級・上級みたいに、段々レベルが上がっていくという段階を踏まえてやるという仕掛けになっているようでございますし、同時に、外部審査・外部監査という部分も含めて、やはり客観的に本町の環境の取り組みが庁舎内のプロジェクトチームを作っていただくのもいいんですが、それだけではやはり足りないんだろうというふうに思っております。来年度、是非担当課の方でも、この取り組みについて前向きに捉えていただきたいというふうに思いますし、年度内の具体的な事業として、庄内町の環境塾の立ち上げでありますとか、やはり住民の皆さんと一緒にやっていただける仕組み、町長からもありましたが、計画を立てるのは作るだけじゃだめなんですよということだと思います。そのことも「LAS-E」の取り組みと踏まえて、課長の意気込みを改めて確認しておきたいというふうに思います。 ◎環境課長 環境塾の発足につきましては、基本計画の重点プロジェクト一つに掲げて実施をしていくこととしております。なお、今年度の具体的な取り組みにつきましては、現在、参加者を募集するための準備をしておりますし、前にお話を申し上げましたレジ袋の削減の取り組みを庄内町でもやりたいというふうにお話しましたけれども、それの町民での調査、それからマイバッグの作成などを考えた部分として環境塾を、今年度中の事業としてはそういうことをやりたいと考えているところであります。 ◆19番(富樫透議員) 例えば、この計画書の資料の中には環境活動団体数が245団体もあることになっているんです。具体的にどういうものなのかというのを見ましたけれども、なかなか集落単位であるとか、花いっぱい運動も含めて、全部カウントされているようでございますので、その辺、例えば、メダカの関係であるとか、ホタルの関係であるとか、あるいはグリーンコンシューマーの関係であるとか、手作り石鹸のグループであるとか、消費者のグループであるとか、いろいろあるんだろうというふうに思います。それらの皆さんをうまい具合に行政がリードしていく。それぞれの分野をまとめながらリードしていくというのが、担当課の仕事だというふうに思っておりますので、同時に住民の皆さんと一緒にやりながら、何を目標にしていくのか、その辺も整理していただいて、この環境塾というものをやっていただきたいというふうに思いますし、同時に、この環境塾については、地域の自然マップであるとか、生活マップ・地域マップ・エネルギーマップ等々あるようでございますので、それぞれのある意味での専門家、ある意味での興味を持っている方々が庄内町バージョンとして、いろいろいらっしゃるんだろうというふうにも思っていますので、そのことも併せて申し上げておきたいというふうに思います。同時に、この計画の推進は、やはり環境課単独でできるものではないというふうに思っています。各課横断的というような言葉をよく言うわけですけれども、先程、例えば悪臭の話題になったときに、担当は農林課だと、苦情がいくときは環境課だったり、あるいは担当が農林課だからというようなことを言われますと、住民としてはなかなか情報共有をされていないと戸惑う、あるいは困る部分が非常にあるというふうに思っておりますが、今後、連携について、折角計画ができたのですから、どういう形で進められていくのか、あるいは条例、この計画に従って一定の、例えば、事業者の責務であるとか、規制であるとか、協定であるとかというものも条例には定められているわけですので、やはり、より踏み込んだ形で、その環境問題については対応すべきだというふうに考えておりますが、そのことについても伺っておきたいと思います。 ◎環境課長 計画の推進体制につきましては、当然、基本計画を担当している環境課だけでは周知が図られないということでありますし、先程申し上げましたように、町内の推進会議を設け、その中でそれぞれが担当している実施項目につきまして、内容を調整・検討しながら進めていきたいというように考えておるところでありますし、また、一番最初に話ありました悪臭の部分についても、畜産関係の悪臭については農林課の方で協議会を設け、1年1回意見交換会をしておりますけれども、その中にも環境課も併せて協議会の中でいろいろ意見を聞いて、環境部分に関しましてできるものについてはご協力申し上げて今まできておりますし、今後もそのような形で進めていきたいというように考えております。 ◆19番(富樫透議員) 後程、一店逸品の方でも触れたいと思うんですが、例えば、商店街との連携というものもあるんだろうというふうに思います。例えば、自由が丘のある商店街ではマイ箸を持って行った飲食店は10%引き20%引きになっているところがあるそうです。それに20数店舗入っているというふうに聞いております。あるいは、以前も提言しましたが、環境マイスター制度というようなことで、やはり、環境に配慮した店・生産者というものも循環型農業ということも謳っておりますので、是非検討をいただきたいということを申し上げたいと思います。今定例会終了後は議会との懇親会もマイカップ・マイ箸になりますので、是非とも、行政、あるいは我々が率先して、そういう環境活動については機会あるごとに訴えていく姿勢を示すことが大事だというふうに思っておりますし、12月に白書が出るということ、来年の3月には「LAS-E」の取り組みが新年度予算に取り組まれるのかなということを期待しながら、次の問題に進みたいというふうに思います。 順番を逆にしまして、一店逸品の関係について申し上げたいというふうに思います。初年度が19店舗、昨年度が24店舗、今年度は29店舗というふうに確実に伸びているようでございます。先日の亀冶翁の顕彰祭の際の商工会会長、本人はマルハチ会長としての講演だというようなお話を先程、町長もされましたが、「一つ売りができると全然社員が変わるんだよ。会社が変わるんだよ。」と。会長さんの言い方では、このヒット商品ができてこの社屋が建ったみたいな話が随分ありましたけれども、商店主の皆さんの経営者としてのやる気、あるいは実際そのことによって昨年度の事業報告書をいただいておりますが、お客さんが期間中30%増えたでありますとか、新規のお客さんが来たとか、売り上げ増に繋がっているとか、あるいは一店逸品の研修会が年9回開かれているようでございますが、出席率が約80%くらいということで、非常に取り組んでいる皆さんのやる気というものを感じられたところでございますし、年間30回くらいの事業があって、部会も4回から7回くらいというようなことで、やはり自分のものとしてやっていかれているんだなということは非常に伝わってまいりました。同時に、先程、町長はもっと本当にやる気があれば自前でもとか、町単でもというお話がありましたけれども、中には、まな板を売っている方もいらっしゃいましたが、いわゆる商店街だけじゃなくて、もっと拡げ方があるのではないかというふうにも思います。これが一店逸品の範疇がどこまでという中心市街地活性化の中でどこまでが範疇ということになるのか、そのラインの引き方はあるのかもしれませんが、例えば、匠工の皆さんであるとか、建設組合の皆さんであるとか、あるいは農業団体、さっき出た電気商組合の皆さんだって可能だと思うんです。 私が毎年送っている「だだちゃ豆」は、今年kg1,000円でした。8月3日に町長と議長は「あんちゃ豆」を東京にPRに行ったわけですが、そんなこともある意味で、もっともっと可能性が考えられるというふうに思っておりますが、今の一店逸品の形はそのままとして、プラスαで考えられないかということについてお聞きしておきたいと思います。 ○議長 2時55分まで休憩します。                         (14時39分 休憩) ○議長 再開します。                         (14時55分 再開) ◎商工観光課長 それでは一店逸品運動の今後の拡がりということでございましたので、私の方から回答させていただきます。先程も話が出ましたとおり、参加店も増えている状況でございますので、今後、きめ細かな取り組みを支援するということで、庄内町の独自の取り組みというようなこともございますので、さらに盛り上げていきたいということが基本なわけでございますが、その中から特産品としても庄内町ブランドというようなものが生まれることを期待しているわけでございますし、いろいろな職種の方々が月1回研究会を開催しながらやっているということでもございますので、その中から異業種交流、あるいは農商工連携みたいな形のものが出てこないのかなというふうに期待しているところでございますし、そういった活動を支援すべきであろうというふうに考えているところでございます。 ◆19番(富樫透議員) 県では「やまがたセレクション」ということで、庄内町のお米は、その中に入っているわけですけれども、やはり町独自の、今、庄内町ブランドというようなお話もありましたが、「庄内町セレクション」でいいと思うんです。あるいは、「庄内町が認定するNo.1のこのものですよ。」と、「庄内町のNo.1はあなたの店のこれですよ。」と、あるいは「匠の技を持っているあの方のこういう技術ですよ。」、あるいは「こんなにおいしいものができますよ。」と、是非検討いただきたいというふうに思っていますし、来年度、町単でもできるような仕掛けづくりをお願いしておきたいというふうに思います。 次に、青少年育成プログラムについてなんですが、いろいろ教育長からもお話がございました。10月にアフリカの青年が来るというお話しも触れていただきましてありがとうございました。JICAの青年研修で10月9日から22日まで庄内町の方に16名の、青年と言っても、国によって政府の関係者なので、どれくらいの年代になるか分からない部分もあるわけですが、是非交流会があればいろんな仕掛けづくりをしていきたいというふうに思っています。 去年、子ども音楽フェスティバルがあって、今年は余目少年少女合唱団がアメリカのユタ州の方に25名ほど行っておりますし、今日、帰国報告会のご案内というものもいただいております。担当課長からアメリカでの成果と、子ども達の感想なんかお聞きしておりましたら確認しておきたいと思います。 ◎情報発信課長 それでは、第5回世界子ども音楽交流フェスティバルの状況につきまして、国際交流という形で、今回、子ども達がアメリカのユタ州、ソルトレークシティで行われましたフェスティバルに参加したという経過でご報告申し上げたいというふうに思います。ご案内のとおり、昨年の6月に庄内地区で第4回の世界子ども音楽交流フェスティバルが行われました。その中でも特に全体コンサートが庄内町の文化創造館響ホールで実施されたということで、この中で余目少年少女合唱団の方々も参加されたという経過がありました。今回、8月4日から8月11日にかけまして、庄内地区から余目少年少女合唱団25名の他に、鶴岡の放送児童合唱団10名、あるいは鶴岡のジュニアオーケストラ21名、他、酒田の方からも6名ということで、4つの団体が参加しているところであります。今回の交流フェスティバル中では、単にコンサートの中で歌を合唱披露するというだけではなくて、この中でホストファミリーにショートでありますがステイするという体験もしておりますし、また、地元の参加する子ども達、あるいはこの交流フェスティバルには日本、ホスト国のアメリカの他にケニアの方からも大勢の子ども達が参加したということもあって、そういった中で国際交流を体験したと。あるいは、見聞を広めたということで、大変国際交流を体験する中では非常にいい経験になったようであります。私も実際に参加した子ども達から直接お話は聞いたわけではありませんが、近近、報告会がありますので、その中で楽しいお話も聞かせていただけるものだなというふうに感じております。以上です。 ◆19番(富樫透議員) 私も2・3聞いている範疇では、「是非また行きたいな。」とか「非常にいい経験をした。」というふうに聞いておりますし、また、本町の友好町である南三陸町の方には30名の枠のところに51名の応募があって、2泊3日で体験プログラムを実施してきたというふうに聞いております。実は、手元の方に庄内町体験学習プログラムが年度末にできたものをいただいておりますが、残念ながら具体的なものが何も無いというふうに思っております。今、2つほども事例のご紹介、あるいは成果ということで話をお聞きしたところでございますが、先月の26日からは国際ギターフェスティバルがあって、教育委員長も同じボランティアとして関わっていただいたのですが、例えば、こんなことがありました。名古屋から来た小学生の男の子だったんですが、いる間に自転車に乗れるようになった。9歳の男の子です。名古屋では自転車はあるんだけど練習する場所が無い。マンションの近くの駐車場で練習しようとしたら、管理人のおばさんに怒られてしまったと。多分、彼にとってはギターのことよりも、お母さんがギターの練習に来たんですが、庄内町に行って自転車に乗れたということが非常にいい体験になったんだというふうに思っています。あるいは、これは韓国の青年のことでありますが、彼はギターフェスティバルが終わった後、3日後に徴兵に行かなければならないと。そのために僕は一生懸命ギターの練習をしてきて、この1週間、最高の1週間を送られたと。北京オリンピックで日本の野球チームが負けたときの宮本主将の言葉がこんな感じだったというふうに思うんですが、野球に対する思いが違った。子ども達がギターフェスティバルの中でも日・中・韓という、たまたま違った組み合わせの中で、同じ年代でいるわけですが、やはり異質異文化に出会うことによって全然違ってくる。同時に、残念ながら日本人同士だと、揉まれないところもあるというような福田さんの感想もあったようでございます。やはり、ギターにかける思い、あるいはもっと激しさ・向上心みたいなものは、日本の子はどうしても盆栽みたいに丸くなる子が多いんだというような傾向にあるというようなことも言われました。体験学習プログラムを推進される上で、是非とも、より具体的な中身にしていただきたいというふうに思っておりますが、このことを踏まえて答弁をいただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ◎教育長 今、具体的な子ども達の変わり具合をいろいろお話していただきました。あるいは、参加者の変容、本当にすごいものだなというように思います。機会がこんなふうに人を変えていくという一つの事例であったというように思います。子ども達にも、そういう意味ではいろんな出会いというものによって磨かれていくわけでありますので、そういう門戸は開くようにしていきたいというふうに思います。 ただ、今まだプログラムの実践についてはいろいろ課題があるだろうと想定しています。と言いますのは、南三陸町に行って感じたことでもありますけれども、高校生のリーダーが子ども達の世話をしておりました。元気がよくて、そして自分達が本当に親身になって子ども達の世話をするということが本当に伝わってまいりまして、感動してまいりました。うちの方からも中学生1名、希望でボランティアで行ったんですけれども、一生懸命頑張ってくれました。例えば、こういうことがどんどん増えていくようなものにしていきたい。もっと子ども達が、何か人の役に立った、そういうものに喜びが感じられる、あるいは喜びが体験できる、そういうものをもっともっと大事にしていかなければならないなということを南三陸で感じてまいりました。本町の場合、リーダーの育成が急務であるのではないかなというように思いながら、どこの場で、果たして地区公民館がいいのか、そのプログラムの実践にあたって、学区、あるいは地区公民館がいいのか、部落公民館がいいのか、あるいはもっと広いところがいいのか、その場のあり方を具体的なことを試みる中である程度方向性が見つかってくるのではないかなということを期待しながら、とにかくいいものをやるということから進んでみたいなと思っているところです。 なお、各社会教育の分野からは、特にそういう関係で思い切って勇気を出していいものをとにかく取り組んでもらうと、そういう形で進めてまいりたいというように考えているところであります。 ◆19番(富樫透議員) 19年度の各公民館の青少年の取り組みでありますとか、社会教育の各種事業の成果についても資料をいただいております。やはり、先程の話にも通じるわけですけれども、子ども達が自主的に取り組めるような仕掛けづくり、あるいはそのことによって本当にいろんな経験を積むと同時に、結果的にいろんな学習になったり、技が身についたりというようなことになるんだと思います。 教育長も見たと思いますが、今日の山形新聞にたまたま「失敗を重ね学ぶ力を養う」というような記事が出ておりました。中身を見ますと、以前、私が取り上げた、例えば、世田谷に「羽根木パーク」という公園がございます。ここは子ども達が火遊びをしてもいい公園です。ナイフを使っていろんな遊びをすることもできます。もちろん、そこに一定の指導者が付いているわけですけれども、今日の新聞にも同じようなことが書いてあったと思います。「ナイフは危ないから子ども達に持たせないということではありません。小さい失敗を積み重ねることは大きな失敗には繋がらないということです。逆に痛みが分かる子どもが育つんだ。」ということが書いてありました。あるいは、沖縄に1週間、無人島で子ども達だけで生活をさせると、最初はやんちゃなんだけど、その中で自分達の中で生活の規律を作っていくようになる。同世代の中で、あるいは異年齢で一緒になっていく中で、そこで社会というものができていくんだろうというふうに思っておりますし、テレビの特集なんかで、よく大家族の特集がございますが、お兄ちゃんがお姉ちゃんが子ども達の面倒をみて、それなりの役割を果たすという、多分、その部分が集団体験プログラムを通して、子ども達に一番必要な部分だろうというふうに思っておりますし、同時に、先程あった異文化とか、いろんなところとの交流についてはもっと違うんだという、南三陸町に行った以上に、また違う部分もあるんだろうというふうに思いますし、その辺は両方、教育委員会でやるのか、あるいは、そういうプログラムを明示していただいて、情報発信課との横断的な繋がりもあるでしょうし、例えば、今年だけでも、僕が頼まれただけでラオスの高校生のホームステイを引き受けてくれないか、あるいは一昨年、日・中・韓の交流プログラムを推進しようということで、今年は9月の半ば、17日から22日まで山形県の方に30人くらい来ます、というプログラムであるとか、いろいろあるようでございます。ですから、子ども達にとって、あるいは青少年にとって、直接海外に行くことだけではなくて、同じような刺激を、別に海外に、外国人に限ったことではありませんが、いろんなジャンルのいろんな考え方・いろんな文化を持った人達との交流というものも非常に大事なのではないかというふうに思っております。昨日、響ホールでは県の文化芸術祭があって、子ども達に非常に感動させていただきました。モダンバレエをやっている子、キッズ和太鼓の子、キッズアンサンブルの子達、得意な分野で、やりたい分野で伸ばしてあげるという仕掛けづくりはもっともっとあるのではないかというふうに思っておりますが、まずは、幾つかのプログラムをより具体的に教育委員会の中で検討いただきたいというふうに思っておりますが、来年度に向けての考え方を再度確認しておきたいというふうに思います。 ◎社会教育課長 今、議員の方からいろいろ将来のご示唆をいただいたと思っています。感謝申し上げたいと思います。最近の状況は教育長が申し上げたとおりでありまして、どうも内輪にこもってしまったのかなという感じをいたしているところであります。基本的には、期待される子ども像が旧余目町で申し上げますと、昭和62年に制定されておったわけであります。その一つは具現化に向けて、子ども達の国内外研修も取り組んだものと理解いたしております。若干、当時の記録を見ますと、かわいい子には旅をさせよという言葉が、そんな発想から、小学生は北海道、中学生はいろいろあったようでありますが平和学習、高校生についてはアメリカと、いろいろあったようでありました。そんなことからしても、異文化との交流、あるいは広く交流することが最も大事だということを理解しているところであります。そんな面から、いろいろな情報を集めながら、情報発信をしてまいりたいと、このように考えております。できるものであれば、最初、町長からありましたが、具体的に小学生の、あるいは中学生のまちづくりに対する提言の機会等も企画できたらなと思っているところであります。以上であります。 ◆19番(富樫透議員) 同じ新聞でしたが、キャリア教育の中で「地域学に学ぶ」という、同じページに出ておりました。このことについても、例えば、先程の環境マップ、あるいは地元にどんな素材があって、ということも一緒に風土という歴史の中で、僕はあるんだろうというふうに思っていますし、この体験学習プログラムの中を見ますといろんなことが書いてあります。いろんな分野のことが。しかしながら、残念ながら具体的なものが各公民館と連携しながらとか、具体的なものが無いのが少し残念だというふうに思っております。地域になるのか、年代になるのか、それは別にしても、より絞った形の中で来年度はこんな形で、この分野はこれをやるんだ、この分野はこの年代のこの地域の子達に頑張ってもらおうとか、いろんな形で絞り込みはかけられるというふうに思っています。昨今、いろんな意味で少年教室なども少し頭打ちになっているのかなというようなお話も聞いております。やはり、ニーズがどうなっているのか、あるいは今、子ども達にもっと必要なものは何なのかということだというふうに思っています。子ども達にとって一番重要なことはなんなんですかと。その年代に応じたやるべきこと、あるいは吸収してほしいこと。先週のギターフェスティバルでは、福田進一さんは12歳のときに「ギターがうまいね。」と言われて、その気になってギター弾きになっちゃったという話がありました。ある画家の方にお話を聞いたとき、やはり小学校のときに「君は絵がうまいね。」と言われて、いろんな褒めて伸ばす方法もあるんだろうというふうに思っていますし、オリンピック選手の話もいろいろお聞きしたことがございます。教育の場で、学校教育・社会教育の場で、その指導者、あるいはリーダー層の関わりというものが、純粋な子ども達にとっては非常に大きく影響してくるんだろうというふうに思っていますし、だからこそ、その体験学習が子どもにとっては、さっきの3日で自転車に乗れて残りの3日はバラ色の人生だったという名古屋の子どものように、一夏の体験が一回りも二回りも大きく育てるんだろうというふうに思っておりますし、アメリカに行った子ども達にしても、海外なんか行ったことがなかったけれど、顔つきが変わったねというようなお話を随分聞いております。是非とも、教育委員会からは長年のいろんな意味での見直しをかけての再度の研修プログラムでありますので、そのことを踏まえて、より具体的なものをということで申し上げておきたいというふうに思いますが、改めて、教育長の方から答弁をいただきたいと思います。 ◎教育長 いろいろアドバイスをいただきまして本当にありがとうございます。やはり、今、子ども達、あるいは青少年と接すると論理はある程度分かるんですけれども、それを判断するときに感情あるいはそれ以上に体から滲み出る体験というものがないと、なかなか子ども達の成長がうまくいかないということがよく言われております。そういう意味で、この体験を大事にしたプログラムを組むということが、本町の一つの特徴でありますので、それらの特徴を活かしながら具体的に進めてまいりたい。できますれば、極力絞って、できるものからやってみたい。そしてできれば例示的に、「あなたのあれではこんなふうなのはいかがでございますか。」というくらいの例示くらいは出せるような試みは、やっていかなければならないのではないかと。全部お任せというだけでなくて、「こんなことが期待できそうですよね。」、そういう語りかけをしていきたい。そんなふうに思っているところです。頑張ってみたいと思います。 ◆19番(富樫透議員) 先程の新聞では、遊ぶ楽しさがあって初めて貢献とか規律というものがついて、子どもの場合だというふうに思っています。失敗を重ねて自分の未成熟とか限界を知れば、子どもの自己抑制とか他者への共感が生まれてくる。いろんな意味で体験によって勉強になることが非常に多いんだというふうに思っております。 最後に、最近テレビを見ていてちょっと心に残っているCMがありましたのでお話したいと思います。何のCMだったか、あまりよく覚えていないのですが、「イギリスでは扉を通るときに次の人のために扉を開けて待っています。」というのがありました。我々は、日々何を残し、何を捨てるか判断しなければなりませんと。よき伝統はずっと守っていきたいものですねと云々という類のCMだったというふうに思っておりますが、相互扶助の精神でありますとか、次世代のための仕掛けの継続性というものは教育委員会の中で非常に大事な部分だというふうに思っておりますし、その扉を開けている判断力と、例えば、方向性の示唆みたいなものもあるんだろうというふうに思っております。そういう意味では、行政全体の総合力が問われる時期が、この9月定例会の時期であって、次年度に向けての新しい方向性、あるいは扉の開け方というものがあるんだろうというふうに思っておりますが、このことを申し上げて終わりたいというふうに思います。終わります。 ◆5番(大瀧力議員) 本日最後の一般質問となりました。皆さん大変お疲れのようでありますが、特に議長、名前間違えないようにお願いしたいと思います。 今回、3つの質問をしたわけでありますが、2つは同僚議員と重なる点があります。そんなことで、当局の答弁次第では、私も時間にはこだわらないということで思っております。前回、そう言った同僚議員は目一杯時間を使ったということで、そのように記憶しておりますが、当局の答弁をお願いしたいということで、進めていきます。 一般行政についてということで、(1)大雨による被害対策について。8月14日・15日にかけて、本町に集中的に降り続いた大雨により、特に山地の崩壊による土砂災害が多発し、山間地域への被害は甚大であります。地域の住民の方々は災害復旧に向けて、日々努力しているようでありますが、地域住民の対応では被害が大き過ぎて対応しきれない状況にある。災害復旧に向けて、地域住民より、きめこまかな対応について、町に要望されていますが、町の対応について伺います。(ア)といたしまして、災害復旧に向けて地域住民への話し合いはどのように実施されましたかお伺いします。(イ)といたしまして、農用地等の水路及び水田への土砂が多量に流入している状況であり、個人及び地域集落での復旧工事には多額の費用が見込まれるので、町でなんらかの支援策をすべきではないかと思いますがいかがでしょうか。(ウ)災害の被害調査にあたっては、国・県・他団体との連携はどのようにやってきたのか。また、災害復旧にあたっての今後のスケジュールはどのようになっていますか。今回の第2回目の補正予算で、かなりこの辺も見えてきているようでありますが、なるべくダブらないように答弁願いたいと思います。(エ)といたしまして、議会への被害状況の報告が遅いように思います。もっと迅速にすべきと思うがいかがでしょうか。 そして、大きい(2)といたしまして、これも一般行政についてであります。(1)デマンドタクシーの利用状況について、去る7月1日より、交通弱者及び公共交通機関の空白地帯の解消に向けて、狩川地域の一部地域で運行が開始され、早や2ヶ月が経過しました。地域住民からは大変喜ばれておりますが、未だ利用されていない集落もあり、多くの課題もありますが、町では現状をどう把握し、利用拡大策を考慮する必要があると思うがいかがでしょうか。 大きい3といたしまして、環境行政についてであります。(1)レジ袋の有料化に向け、町の対応について。地球環境に配慮した地域社会の形成は本町のまちづくりの柱の一つであると、町の総合計画にも謳われており、環境のまちづくりを自負する本町として、今日のレジ袋の有料化は県内各市町村において実施しておりますが、本町としても速急に対応を講ずるべきであると思うがいかがでしょうか。この問題も同僚議員の方から質問ありまして、11月には本町でも取り組みたいということでありますが、それに向けての答弁をお願いしたいと思います。1回目の質問を終わります。 ◎町長 それでは、大瀧 力議員の方にお答えを申し上げたいと思います。まずは1点目の大雨による被害対策についてということでありますが、これは、これまでも何人もの方々からご質問いただいた経緯がございます。具体的に(ア)・(イ)・(ウ)・(エ)とありますので、そのことについてはこれまでとダブらないように、担当の方からお答えをさせていただきたいと思います。基本的には支援ということについては、これまでもお答えしているように、できるだけ皆さん方の負担を軽減していきたいというふうには思っております。これまでの例といたしましては、国・県からの認定が受けられないと、その部分については個人負担といいますか、実際に被害を受けた方々の関係でやってもらうということが基本だったようでございます。それ以上の被害であると補助金が出たりしてやってきていたというふうなこともあったようでございますが、その中には先程もお話申し上げたように、ある一定の基準以上の場合の方が、むしろそれ以下の方々よりも負担が少ないというふうな事例もあったというふうなことも含めて、どのように町としては公平性を保ちながら皆さん方の被害に対しての支援ができるかということを、今、細かく検討させていただいていると。これは一つのルールをきちんと作らないと、後から問題が起きてくるわけですから、その問題が起きないように、今、調整をさせていただいているということをご理解いただきたいと思います。 それから、2点目のデマンドタクシーの利用状況についてということでございます。これは議員がおっしゃられているように、大変喜ばれているというふうに感じております。これについては、これまでも町営バス等、利用状況なども含めて、県とも様々なこういった過疎地域であったり、高齢者の多い地域であったり、いろんな条件を加味しながら、町の継続的な公共交通網の確保といったものをどのように考えていくかというふうなことを検討してきた経緯がございます。そんな中で、いろんな知恵を絞ってやってきているわけでありまして、その一つの形態としてデマンドタクシーが生まれてきているというふうなことでございます。遊佐町などでは、実際にうちよりも先行したわけでありますが、実際の利用状況が予測したよりもかなり低かったというふうなことも含めて、いろんな報道があったわけでありますが、うちとしての実態については、担当をしてお話を申し上げたいというふうに思いますが、7月・8月、2ヶ月経過して、周知徹底されてきたのかなということで、利用者も増えてきているようでございます。さらに、庄内町バージョン、あるいは庄内町モデルといったような形態も含めて、今後、より利用しやすい、住民の方々の利便に資するような、そんな形をどのようにしていったらいいのかということも含めて、検討を重ねてまいりたいというふうに思います。 それから3点目の環境行政についてでありますが、これについても、何人もの方々からご質問いただいていますので、具体的な部分についてはダブらないように担当をしてご説明申し上げたいと思います。以上でございます。
    ◎農林課長 それでは、1点目の災害の関係でありますけれども、はじめに(ア)の災害復旧に向けて、地域住民への話し合いの実施の状況でございますが、農地農業用施設災害につきましては、行政区長等からの被害報告を受けまして、現地を確認し、被害が大きく緊急な対策をとる必要がある災害につきましては、庄内総合支庁の担当職員と一緒に災害現場ごとに現地での対策の話し合いをしております。農地の流出、畦畔の崩壊等の被害の大きい寺沢・捨子澤・松木沢・東部地区の4ヶ所につきましては、9月1日に復旧事業の説明会を開催いたしたところでございます。今後は被害箇所ごとに話し合いを進めていきたいというふうに考えております。 それから、(イ)の支援の状況でありますけれども、ただいま町長の方から回答がありましたので、(ウ)に移りたいと思います。(ウ)の災害の被害調査にあたっては、国・県とのスケジュールでございますが、被害速報の第1報を庄内総合支庁に報告後に、現地で対策の話し合いを行っております。各農協や土地改良区で構成しております農業等連絡協議会を開催し、被害調査を行っている状況にございます。今後のスケジュールにつきましては、災害の発生から60日以内に工事費の積算を行い、災害復旧計画概要書を国の方に提出すると、これが定められております。その提出によりまして、それを受けての国からの査定ということで、それを受けての工事着手というふうになります。期限が限定されているため、国の災害復旧を最優先として仕事を進めている状況でございます。本日も3時からでありますが、農道等に土砂が流入いたしました片倉・生繰沢地区におきましては、県庄内総合支庁と測量会社、町とでもって協議を進めている状況にございます。 それから、(エ)の議会への報告が遅いというふうなご指摘でありますけれども、被害の状況につきましては随時、行政区長等から連絡を受けまして現地での確認と。その都度、また県の方に報告して、県とともに現地調査というふうな手順をとっております。そういうことで、とりまとめに時間を要したということでありますが、被害の状況を早急に把握するということについて力を入れております。以上であります。 ◎建設課長 建設課所管の災害復旧事業でございますが、この事業につきましては、国の公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法に基づきまして、町道と普通河川につきまして進めてまいりたいというようなことでございます。今回の災害箇所の関係につきましては、既に報告してございますけれども、道路23ヶ所、河川17ヶ所、合わせまして40ヶ所の被害箇所を確認してございますが、建設課といたしましては、公共土木施設災害復旧事業と、これに該当しない60万未満の単独災害復旧事業になりますが、その件数につきましては100m以内ある複数の被災箇所を1ヶ所工事として取り扱うものとした場合、道路災害が8路線10ヶ所、河川災害が6河川8ヶ所となるようでございます。 災害復旧事業に向けての具体的なスケジュールの関係でございますが、去る8月28日、県の方から示された今後の日程表を見ますと、災害査定が10月8日でございまして、査定の資料となる申請の原票の入力につきましては9月18日までというようなことになっているようでございます。査定が終了いたしますと、町から実施箇所要望調書を提出いたしまして、県からはこれに対して発注可能箇所通知がくるというようなことになります。これを受けまして、工事の発注が可能になるわけでございますが、発注の期日を特定することにつきましては、不可能でありますが、全ての道路・河川の復旧につきましては、今年度中に復旧させる予定で、追加提案の補正予算(第5号)に計上させていただいているところでございます。以上でございます。 ◎情報発信課長 それでは私からは、デマンドタクシーの利用状況につきまして、町長に補足してご答弁申し上げたいというふうに思います。デマンドタクシーにつきましては、三ヶ沢狩川線と出川原狩川線の2路線で現在運行しておるところでございまして、予約に応じまして、1日につき各路線ごとに最大4往復8回の運行体制を敷いているところでございます。現在、沿線集落であります三ヶ沢・添津・馬場・出川原、そして朝日町の5つの集落の住民の方々119人から利用登録をしていただいておるところでございまして、その内、無料で利用できるゴールドパスを所持しております70歳以上の方々が78.2%、約8割の93人というような登録状況にもございます。 7月・8月の2ヶ月間の利用状況を改めて見てみますと、町営バス代替路線であります三ヶ沢狩川線の利用者は延べ人数で申しますと、7月に28人、8月に68人ということでございました。前年同月の町営バス利用者数と比較してみますと、7月は残念ながら19人の減ということでありましたが、逆に8月は9人増えている状況でございました。 また、新設路線の出川原狩川線につきましては、7月は僅か3人でございましたが、8月には15人という利用がございました。 なお、8月には5つの登録していただいた方々がおります集落全ての方が現在利用しているというような状況であります。 全体といたしましては、まだまだ利用者数が多いとは言えないものの、2路線とも7月に比べ8月は利用者が大幅に増えており、デマンドタクシーが地域の方々にようやく浸透してきたと感じておりますが、8月はお盆や祭りなどがあったり、また、年金の支給の月であったりと、時期的な要因も推測されるところでございます。今後、運行内容や利用方法等について、さらに周知を図っていくとともに、利用者の声を聞きながら、利用拡大を図っていきたいというふうに思ってございます。 この2ヶ月間の中で、利用された住民の方々から様々なご意見・声を聞いてございます。特に、三ヶ沢狩川線の利用されている方々からは、医療機関の前を直接通るコース設定にしていただいて、歩かないで済むようにしていただけないかというような要望もあるところでございまして、この件につきましては、利用する方々のさらなる利便性の向上の観点から、対応を検討してまいりたいというふうに現在考えているところでございます。 ◎環境課長 レジ袋の有料化に向けた町の対応について説明を申し上げたいと思います。レジ袋の使用枚数は一人あたり年間約300枚程度と言われておりまして、本町において3年後にマイバッグ持参率が仮に90%だということであれば、年間約648枚程度の削減効果が期待されるというところであります。取り組み状況につきましては、前にも申し上げましたように、8月29日に検討会を開催し、11月1日からレジ袋の有料化に向けた取り組みをするということで、各食品スーパーやホームセンター・商工会・消費者団体と確認しているところであります。取り組みのできるところから協定書を締結して、11月1日からレジ袋の有料化を実施していきたいというように考えているところであります。 年間約648万枚の間違いです。すみませんでした。 ◆5番(大瀧力議員) それでは順序を変えて3番目の方から質問させていただきます。今、環境課長の方から本町の取り組みについてということで説明があったわけでありますし、お聞きしますと11月から本町でもレジ袋の削減に向けて取り組むという説明であったわけであります。私も山新をとっているものですから、山形県内の町村の取り組みが毎日のように載ってきました。本町の取り組みも最終的に私も確認できたのは、荘内日報の9月1日の、山形県内まとめたやつで知り得たわけでありますけれども、本町でも11月から取り組むんだなということで、検討中という町村に入っていたわけでありますが、それに向けて担当課では消費者団体とか、商工会とか、いろいろなところと話し合いはやってきたという説明であったわけですが、このレジ袋の有料化・削減に向けては各町村とも、やはり削減の協定書なるものを協力できる事業者との締結を予定しているわけでありますし、11月に向けて酒田市も協定書に向けての業者との絞り込みをやりながら、やるんだよということで動き出しているわけです。課長の答弁では、これからそういう取り組みについてはやっていきたいと。どうも、その辺の具体的な動きが、スケジュールが、もう日にち無いと思うんです。その辺、いつころどのくらいの業者を選定しながら、協定書を結んでいくのか、その辺のところをお聞きしたいと思います。 ◎環境課長 確認したのは8月29日でありますけれども、その後、各個別の業者に最終的に参加事業者募集ということで、それぞれ個別に文書を出して9月10日まで応募期間を設けまして、今、募集中ということでありますし、それを確認しながら協定書を締結する準備を進めていきたいというように考えて、今月中には協定書を締結したいということであります。 ◆5番(大瀧力議員) 明日・明後日、9月10日に応募を出しながら、最終的な業者が選定されるという説明だったわけですけれども、9月10日からやって、そして10月ですか、私は11月1日というのが頭にあるものですから、意外と日にちが少ない中で随分馬力かけてやるのかなということで、環境課の担当課の馬力に期待するわけですけれども、それには協定書を結びながら、一般住民、買い物客の協力も、理解が大事なわけでありますし、その辺の取り組みも同時に行っていかなければならないのかなと、私は思っております。各町村とも、そのような取り組みを十分やりながら、周知徹底を図っていくというシナリオも今、どんどん動いているようでありますが、その辺のところはいかがなんですか。 ◎環境課長 レジ袋有料化に向けた町のスケジュールとしましては、ただいま申し上げましたように、9月10日まで各事業所の確認し、先程申し上げましたように9月中には協定書を締結し、その後、町の広報に掲載をするとともに、全戸配布のチラシを作成し、10月のはじめには各チラシを配布して住民に周知をするとともに、事業者につきましては、そのための準備行為ということで、お客様への周知も併せてお願いしていくということでしておるところであります。 ◆5番(大瀧力議員) 確かに、広報等で住民に通知しながら啓発活動を行っていくという説明であるわけでありますが、鶴岡市の場合は協力してくれる店舗、これもきちんと住民に知らせると。と同時に、店舗に市の職員も出向いて、そういうチラシを配ったり、いろんな活動を行うと。そうしていかないと、なかなか住民からの理解・協力が得られないのではないかと思います。本町でも、その辺のことを考えているのかどうかお聞きしたいと思います。 ◎環境課長 本町としましても、レジ袋有料化に向けた店舗用のチラシといいますか、それも事業者と協力して策定をしていきたいというように考えていますし、前にも申し上げましたように、マイバッグの持参率なども11月1日以前に調査をし、その後のレジ袋有料化を開始した後についてもマイバッグの持参率を調査しながら、推進に努めていきたいというように考えています。 ◆5番(大瀧力議員) これからやるということで、担当課の啓発活動、活発にやっていかないと、私は目標どおりに達成しないのではないかなというように思っております。 今回、町の環境基本計画の中にも、この問題は載っておりました。この運動は、ごみの削減はもとより、CO2、二酸化炭素の削減も謳われて大きな効果を上げるわけでありますし、町は3年後、マイバッグ持参率90%するという中で、ごみの減量数量とか、二酸化炭素の削減率、それはどのように計算されているのか、もし分かればお聞かせいただきたいと思います。 ◎環境課長 今回のレジ袋有料化を実施すると、先程申し上げましたように、年間約648万枚程度の削減になるということでありますし、国が示したような基準によりまして計算しますと、CO2の排出の削減としましては、庄内町全体でマイバッグ率が90%であれば、約389tのCO2の削減が図られますし、なお、原油換算としましては、ドラム缶換算で590本程度の削減になるということでの計算になるようであります。 ◆5番(大瀧力議員) 環境の基本計画の中に、55ページです、この中にはごみの総排出量、平成19年から10年間、27年度までの計画が載っておりますし、やはり担当課としては、これから進める中で十分その辺も精査しながら、町民への説得力といいますか、そういうものも十分やっていただければありがたいなと思います。 ただ、今回の取り組みに関しても、やはり新聞に載ると載らないとでは、町民への周知といいますか、その辺も全然違うのかなと思います。三川さんはとっくに新聞に載っておりましたし、やはり何事やるにしても、一番になれとは言いませんけれども、新聞の話題性になるような積極的な取り組みをお願いしたいなということで、今後のマイバッグ持参率の向上に向けての環境課の対応を期待して、次の質問に移ります。 2番目のデマンドタクシーについてでありますけれども、7月・8月と利用者が増えてきたという質問だったわけでありますが、確かに、8月はお盆・祭り等で非常に人もかなり動く時期であったということで、当然、課長もそのような説明なさっておったわけですが、ここに記載しておりましたように、私、調べた時点では三ヶ沢コースの中に添津集落、あの大きな集落入っていたわけですが、その集落からの利用者が無かったわけですけれども、その後、何人かいたというような説明であったわけです。調査の中で5つの集落が今、デマンドタクシーの対象の集落になっておるわけですが、非常に三ヶ沢さんの利用客が非常に多かったんです、調べたときに。添津集落さんが全然無かったということで、その辺の差がどうなのかなということで、私、その辺の分析はできていないんですけれども、担当課長としてはその辺の分析いかが読んでいるでしょうか。今後の利用拡大に向けてのキーポイントになるんじゃないかと思いました。 ◎情報発信課長 確かに、利用の状況をもう少し詳しく分析してみましても、三ヶ沢集落と添津集落を比べてみますと、やはり三ヶ沢が断然多い状況なのです。私ども、まだ2ヶ月の中で分析するというのはなかなか難しい面があるのですが、実は、119人の登録者の総数の中で三ヶ沢集落が37人、添津集落が45人、もう少し詳しく申し上げますと、馬場が8名、出川原が16人、朝日町が13人という状況なんです。したがって、登録者数だけを見れば、むしろ添津集落の方々の方が登録が多いという状況にあります。ですが、実際に添津の方で利用されている方が三ヶ沢に比べますと、極端に少ない状況になってございます。実は、実人数を見てみますと、7月・8月とも添津の集落ではお一人ずつしかおりません。しかしながら、実人数の一人の中で、延べで申しますと、添津の一人の方が7月には2回、8月には10回ということで、利用する回数が飛躍的に伸びているということから、全体的に述べの利用者数が増えているという状況になっております。したがいまして、今の状況から申し上げますと、三ヶ沢・添津に限ったことではないんですが、実際に利用する方々がまだまだ少ないという状況であります。ただし、1度利用し始めた方々が、その便利さ、あるいは当初は登録して、しかも前日の夕方5時まで予約しなくてはいけないということもありまして、今までのバスの載り方とは違った、少し言ってみれば面倒くさいというような意識があったのかもしれませんが、実際に利用してみますと、そうでもないなということで、利用し始めますと、利用回数が増えてくるという状況でありますので、そういったことで、私達も実際に利用している方の口コミなども非常に期待しておりますし、今、上向きの状況の中で、我々も周知徹底をさらに図っていくという状況で、利用者数を拡大していきたいなというふうに思っております。 ◆5番(大瀧力議員) 私、質問した三ヶ沢集落の分析はまだ図られていないと、全然説明が無かったわけですけれども、これからの利用拡大に向けては、やはりキーポイントになるのは登録者が少ない三ヶ沢集落の方々がこれだけ利用しているということは、どこかにそれに向けての恐らく行政区長さん方か、どなたか知りませんが、やはりそういうような方々がある程度デマンドタクシーへの利用拡大に向けて、やはり働きかけをやっているのかなと、私からは受け止められるわけでありますし、今後、まだ利用の少ない集落への徹底というものを、もう少しこれからも調査しながら利用拡大に向けての分析をすべきなのかなと思っております。 それから先程、課長の答弁の中でも利用者の声ということで答弁があったわけですが、どうしても高齢者の方々は行くところはやはりお医者さん、それから金融機関、それからスーパーと、そういうところが多いと私も聞いております。特に、お医者さんに行く場合、三ヶ沢コースの場合ですけれども、相当手前でコースが組まれているものですから、非常に利用しにくいというのが、私も聞いておりますので、今後の大きな課題の中で検討していただければありがたいなと思います。 また、三ヶ沢集落さんみたいに大きな集落の中でコースが決まっているわけです。そのコースももう少し全集落的なコースに組み込むことができないのかなと。ただ、道路運送法とかいろんなもの、私は分かりませんけれども、その辺は今後の検討課題でいかがでしょうか。 ◎情報発信課長 ご質問のまず1点目でございます。医療機関のコースの関係でございますが、利用者の方々の中には町営バスの時代よりも停留所に停まるという形ではなくて、デマンドタクシーの場合は全路線フリー乗降可能でございますので、医療機関に、より近いところで自由に乗り降りができるということで、「通院しやすくなりました。」という声もありました。しかし、実際に利用されている多くの方々がもっと医療機関の方にコースを変えて、その前を通ってくれれば、なおありがたいと。ましてや、これから寒くなる時期であれば、できるだけ歩く距離は少ない方がいい。そしてなおかつ、登録されている方の約8割が70歳以上ということを考えれば、歩く距離はできるだけ少ない方がいいということで、さらに検討していただきたいという声があったわけでございます。したがって、それにつきましては、利便性をさらに向上させるために対応・検討していきたいということで、先程お話させていただきました。 それから、もう1点目の集落の中をもっときめ細かくコースをとったらいかがかというご提言でございました。三ヶ沢狩川線につきましては、町営バスの運行の時代から比べますと、集落を外れた県道沿いではなくて、今、村中を通っておりますので、それだけでも随分利便性は向上したのではないかというふうに思っております。ただし、三ヶ沢の集落につきましては、かなり広範囲に広がっている関係もあって、そこをくまなく回るということになれば、時間的にもかなりかかるということであります。したがって、始発の三ヶ沢の方から乗った方については、あまりきめ細かくいたしますと、乗っている期間が狩川に着くまでかなり時間がさらにかかるということにもなりますので、その辺の兼ね合いについては、さらに今後、地元の自治会長さん、あるいは実際に利用されている方、もしくはその高齢者の方々等々、地元の方々とのお話し合いをしながら、より利用しやすい方向に近づけていければなというふうに考えております。 ◆5番(大瀧力議員) やはり利用する方々が、どうしても足が不自由といいますか、我々と違いまして非常に運動能力が少し落ちているわけですので、その辺は大きい集落である三ヶ沢さんの場合も、もう少しコースをこれからの検討課題の中で十分煮詰めていただければなと、私からも要望しておきます。 それから、もう1点としましては、出川原狩川コースの関係ですけれども、このコースには出川原は2つ、上と下、出川原あるわけですし、旭町という集落もあります。それから、その途中に貢地目集落の砂山と言っていますけれども、あそこはむしろ旭町よりも遠いという。それでコース内に入っているということでありますし、また、高齢化も進んでいるということで、是非、この辺もコース内でありますので、検討すべきではないかと、それについてはいかがですか。 ◎情報発信課長 今、大瀧議員がご指摘されました集落、あるいはその地域につきましては、既に出川原狩川線の運行経路の中に入ってございますので、なお、こちらの方でさらに周知徹底を図りながら、登録者を増やしていきたいというふうに考えてございます。 ◆5番(大瀧力議員) 確かに、デマンドタクシーは本当に便利な公共交通網で交通機関でありますし、高齢者の方々から愛されるようなタクシーにしていただきたいなと思います。 このデマンドタクシーの良さといいますか、庄内総合支庁の方から町でまとめた報告書がありますけれども、その中にも記載されております。読ませていただきますが、「高齢者は外出する方が元気になるといった傾向がある。」と、こういうことも謳われておりますので、是非とも、利便性の良いデマンドタクシーに今後していただけるよう十分な検討をお願いして、この質問は終わりたいと思います。 それでは、大雨による災害対策についてでありますけれども、(ア)の復旧に向けた住民への説明・話し合い、この中でいろいろ担当課長の方から説明あったわけでありますが、ただ、今回の災害に対しては、かなり林道が大きな打撃を受けているということで、特に、林道を管理している、各林道には林道組合というものがあるんです。その役員の方々も非常に「どうしてくれる。」といいますか、「どうすればいいのか。」ということで、非常に悩んでいるわけでありますし、私は林道組合への説明があったのかどうかというのも聞きたかったんですけれども、いかがですか。 ◎農林課長 先程、回答が抜けて申し訳ございません。林道組合の関係者につきましては、8月29日に説明会を開催しております。 ◆5番(大瀧力議員) そのときの林道組合の方々、対象の方々全員出席いただいたのかどうか。それから、そのときの説明では、担当課ではどのような説明をなさっているのか、詳しくお願いしたいと思います。 ◎農林課長 12組合中、8組合から出席をいただいております。いろんな不安の声もあったものですから、今後の町の復旧事業の取り組みというふうなことでの状況の把握、そして今後の向かい方というふうなことでありまして、なお、国庫補助の対象になるというふうな部面につきましては、1ヶ所40万円以上の箇所であるというふうなことも説明はいたしたところでございます。 また、私どもが掴んでいる被害の状況以外にも、その会議の打ち合わせ会の中では、ここも被害があるのではないかというふうな箇所も2ヶ所ほど報告あったものですから、その会議におきましては、庄内総合支庁の森林整備課からも出席をいただいておりますので、私どもの担当と支庁でもって、その日の内にまた現地も調査したところでございます。 ◆5番(大瀧力議員) 12の組合の内、8つの組合から参加していただいたと。それから、4つが参加しなかったと。それはどことどことですか。分かれば教えていただきたいと思います。 ◎森林水産係長 それでは私の方からお答え申し上げたいと思います。先程、12組合というふうにお答えをいたしましたが、正式には11組合でございます。修正させていただきたいと思います。その中で、欠席をされた林道管理組合さんは、鶴ヶ峰、西山、そして生繰沢、この3つの林道管理組合さんが欠席と。ただ、この会議を終えた後に、当然、会議の内容について、それぞれご報告させていただいております。以上です。 ◆5番(大瀧力議員) 11の組合中3つですか。先程、課長の方から4つの組合が欠席しているということでありましたけれども、その辺、1つずつずれておりますけれど、12とか、今、11とか。やはり今回も補正予算が出ておりますし、その中でかなり整備されてくるのかなと期待しております。当然、議会通れば、その辺の林道組合の方にも説明きっちりとやっていただきたいと思っております。ただ、昨日、集落で集まりがあったものですから、ちょうど林道組合で管理している作業道、鶴ヶ峰の区域でしたけれども、今回の被害を受けているものですから、これどうなるのかなということで心配されておりました。正式な林道組合でありませんけれども、これは聞いても分かるかどうか、把握しているのか、その辺お聞きしたいと思います。 ◎農林課長 会議の中でも説明はいたしたところでございますけれども、いわゆる林道台帳に載っている林道についてが、国の補助対象になるというふうなことも説明いたしております。したがいまして、今回の国への申請というのは、8路線になってくるというふうな説明をいたしております。したがいまして、作業道の関係でございますけれども、これについては状況を私どもで掴んでおりませんけれども、国庫補助の対象にはならないというふうなことでございます。 ◆5番(大瀧力議員) 対象にならないと、今、明言したようでありますけれども、今後とも、役員の方々もその辺、対象にならないと、今、課長の答弁でしたけれども、なお、その辺、林道組合の方々とも煮詰めながら、やはり一林道組合では非常に少ない予算の中で維持管理をやっておるわけですので、非常に大きな被害があると、木材に対する皆さんの期待度といいますか、非常に賦課金もかなり上げることが難しい状況でありますので、十分、今後の対応の中でいろんな意味で相談行くと思いますけれども、よろしくお願いしたいと思っております。 それから、一番心配されたことは、今回、大きな被害を受けている生繰沢と片倉の関係、私も何度か足を運びながら見てきました。その中で、やはり災害を受けて、行政区長さんは部落住民からの要望、いろいろ聞きながら、昼飯も食べないで役場にいっぱい行って相談したと聞いております。災害復旧に向けては。非常にあそこの被害、私から申し上げるまでもなく非常に大きな被害を受けております。特に、生繰沢の末端の田んぼですけれども、土砂が田んぼに入って2mも積まれているという状況もありましたし、用水路、山地配水といいますか、水がどんどん田んぼの中に入っていったと。やはり1日も早く応急の排水対策、集落の方々から要望があったということで、町の方にも相談したと聞いております。ただ、返ってくることは国庫補助の関係、40万、それから65%・50%の関係で、その辺の意見しか出てこなかったものですから、非常に地域の住民の方々も戸惑いながら、この1週間・10日間ほど手を付けないで拱いていたといいますか、ようやく8月24日と25日でしたか、地域の方々も立ち上がりまして、自ら排水対策を行ったと聞いております。それまで至った経過、課長、どのように把握しているのかどうか。 ◎農林課長 いろんな災害があったわけでありますけれども、一番優先したのは北楯大堰の復旧でございます。これにつきましては、最上川からの取水権が9月15日までというふうなことで、9月12日まで復旧というふうなことで優先したものでございます。8月19日に専決処分をいただいておりますけれども、この北楯大堰の工事費の専決処分、それから今ありました片倉生繰沢の測量設計の専決処分も同時にいただいております。林道に関しましても、測量設計の専決処分ということで、3件の専決処分を受けまして、進めてきたところでございます。先程も申し上げましたけれども、本日も庄内総合支庁と測量会社、そして私どもの担当ということで協議をしておりまして、応急本工事という部面については、まもなく着工できるのではなかろうかというふうに捉えております。これも分かったのも、9月に入りまして、9月3日に農政局との庄内総合支庁で協議を行った結果によりまして、明日上程予定の追加補正ということで、応急本工事につきまして補正をお願いする状況でございます。なかなか国の許可というふうなのが前提でございます。ただ、この片倉生繰沢につきましては、現地での農政局の査定ということではなくて、査定前着工協議というふうな部面をいたしておるところでございます。なかなか状況が掴みにくかったというふうなことは反省しておりますけれども、明日、補正可決いただきますと、早急に工事の着手に入っていきたいというふうに考えております。 ◆5番(大瀧力議員) なかなか状況は掴めていなかったという、今の課長の答弁でありますけれども、我々に町の地域防災計画もらって読んでみました。その中の3節の中に、農地・農業用施設災害応急計画というものがあります。その5項の(3)に、「町は農地・農業用施設の被害の状況からやむを得ず緊急的に復旧が必要と認められる場合は、所要の手続きをとり災害査定前に復旧工事に着手する。」と、このように記載されております。ただ、問題はこの所要の手続きなるわけでありますけれども、私から見れば、相当緊急性があったのではないかと私は思いますし、ここの文章をどう理解しているのか、課長は。 ◎農林課長 災害全てそうでありますけれども、今回の災害につきましては、県もそれぞれの立場でもって町の方に協力していただいたというふうに思っております。それで、基本的には先程も申し上げましたが、災害の発生から60日以内に計画概要書を提出すると。それを受けての国の査定というふうな事務手続きが基本となります。したがいまして、基本となるものの北楯大堰もそうでありますし、片倉生繰沢についてもそうであります。緊急性を要するということで、県を通じまして局との協議を進めてきたところであります。所定の手続きというのは、したがいまして、災害復旧概要書の提出、また、国の査定というふうなことが謳われているのではないかと捉えます。 ◆5番(大瀧力議員) 最後の方に、その中には「災害査定前に復旧工事ができる」とあるわけです。だから、私はこれに該当するんじゃないかなと思ったものですから、今、質問しているわけであります。課長の答弁では、今までずっとやってきたことを、全然そういうふうなことは理解していない、今までと同じような考えの中で答弁しているんじゃないかと思います。もう一度お願いします。 ◎農林課長 くり返すようでありますけれども、いわゆる査定前着工につきましては、北楯大堰があったわけでございますし、また、今回の片倉生繰沢につきましても、査定前着工というふうな協議をしているところでございます。 ◆5番(大瀧力議員) ということは、課長の判断では緊急性がなかったと。それに該当しなかったと、そのように理解しているということですか。こればかりやりますと、時間ばかり経ちますけれども、次に移りますが、我々、議会への報告なんですけれども、私も今回、酒田地区の広域行政組合に所属しております。その中で、むしろ、本町の被害状況が酒田広域行政組合の方から早く入ってくるんです、FAXで。一番早く入ったのは、酒田地区の被害状況でありましたけれども、次の日の夕方の5時過ぎには酒田地区の被害状況FAXで私のところに、3名おりますので、3名の方々にも来ているわけでありますし、その後、また18日ですか、夕方、広域行政組合の方から庄内町の状況が報告なっております。これは防災計画に載っているんです。本部立ち上げた時点から我々にも電話かFAXなりで被害状況を知らせるということも載っているんです。せっかく防災計画できたんですので、やはり当局からもう少し熟知しながら、災害というのは想定外というのが当然なんだと私は思います。十分、今回の災害を活かしながら、今後の大きな災害に向けて、十分対応していただきたいと。時間きましたので、要望して終わります。 ○議長 おはかりします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいが、これにご異議ございませんか。          (「異議なし」の声あり) ○議長 ご異議なしと認め、本日はこれにて延会します。ご苦労さまでした。                         (16時22分 延会)...